「胸の内側に宿る息/アルルカン」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

胸の内側に宿る息収録CD紹介

・シングル「価値観の違いは唯一の救いだった」収録

・アルバム「ステラ」収録

胸の内側に宿る息感想

最初は軽快なリズムが聞こえてきたかと思いきや、少しギターが不穏な響きを見せながらも、重低音でダークな雰囲気を醸し出すカッコ良い曲です。

“意識さえも出来ない程の奥で
秤に掛けて捨てている
-上手く繕う-その裏側で
捨てた”かもしれないモノ”を探す”
―「胸の内側に宿る息」歌詞(作詞:暁)より引用―

不気味な響きに沈んで行くような前半パート。

「意識さえも出来ない程の奥」の文字通り、深層意識へ深く潜り込んでいくかのようです。

しかし、主人公は何故、「捨てた”かもしれないモノ”」を探すのでしょう?

捨てたと判断できるということは、一度は要らないと判断した「かもしれない」のに、再び必要になったという事なのでしょうか?

必要になったと思ったけれど、その時には見えなくなってしまっていたもの。でももう、色んなものを捨てすぎて、何を捨てたかわからなくなってしまったから探しているのでしょうか。

“答えは出ない 怯えて 疑って
あてにならない”大丈夫”飲み込み
在るモノ数えてみた”
―「胸の内側に宿る息」歌詞(作詞:暁)より引用―

探しても探しても見つからないから、やっぱり捨てたんじゃないかと疑い始めています。
もしかしたら、捨てていない筈だったのに、いつの間にか無かったモノなのかもしれません。
「捨ててはいないから大丈夫」そんな言い聞かせる言葉はあてにならないと判断して、今本当に持っていないのか、実は持っているんじゃないのか、一つ一つ今持っているものを確かめてみる事にしたようです。

“この手は私のモノ この感触も
この目も私のモノ この感情も
少なくない、決して。
「らしくある」為に必要なモノと
その為に 失ったモノ”
―「胸の内側に宿る息」歌詞(作詞:暁)より引用―

サビは、上を仰いで光に手を伸ばしているような印象を受けました。
一つ一つ、手も、手から伝わる感触も、目も、感情も自分自身のものだと確認しています。
何も持っていない人ではない、と自分に言い聞かせているのかもしれません。

そして、改めて、自分が自分らしくある為に必要なものと失ったものを再確認して、「捨ててしまったかも……」なんて曖昧で不安な状態に自己を置くのではなく、より確りとした状態に自己意識を持っていこうとしている……そんな強さを感じました。

自分の気持ちが不安定な人は、この曲を聴きながら一旦自分自身というものについて整理をしてみてもいいのではないかと思える一曲です、是非聞いてみてください。

リンク

胸の内側に宿る息(ステラ収録)/アルルカンの歌詞|『ROCK LYRIC』

アルルカン曲感想記事一覧
50音順です。曲感想記事一覧・影法師・カルマ・消えてしまいたい夜に・黒犬・好奇心、僕を生かす・ステラ・世界の端・ダメ人間・ナミダノアト・墓穴・白死蝶・胸の内側に宿る息・「私」と"理解"リンク...

コメント

タイトルとURLをコピーしました