試聴
動画
カルマ収録CD紹介
・シングル「カルマ」収録
カルマ感想
とても退廃的な雰囲気が漂う一曲。
低音で少し荒々しい音ながらシンプルなリズムで、荒野を進んでいるようなカッコ良さがあるかと思えば、少しゴシックのような雰囲気を感じるメロディがチラりと姿を見せたりします。
“今 僕に残る傷は ここまで来る為の「代償」
この手で 足していく 色 混ざり、くすんで。
「戻れなくなった」その時 気付いた。”
―「カルマ」歌詞(作詞:暁)より引用―
イントロから引き続いて音の荒野を突き進みながら、歌詞はふと我に返り自身が傷付いている事に気付いたのでしょう。
けれど「戻れなくなった」の言葉が示す様に、何も知らなかった頃に戻るには進みすぎてしまったのだと思います。
だから、もう戻るつもりはなくて、引き続き代償を支払いながら、進み続けるしかないのではないでしょうか。
“ずっと 好き嫌ってたのは
きっと「この時の為」だったんだこの手で 重ねる 色 埋める、空白。
少しずつ「見える世界が変わった。」”
―「カルマ」歌詞(作詞:暁)より引用―
2回目のAメロでは、退廃的な音色に、ゆったりと重厚感のあるもう一つのギターが合わさります。
代償を支払っても尚、それは「この時の為」だったと思える瞬間が訪れたのでしょう。
進み続けて、見える世界が変わって、その先にある物。
それが何なのかは、今の私にはわかりません。恐らく、聴く人によっても違うのではないかと思います。
“望んで 汚れて 来た訳じゃない。願う筈もない
「でも、必要な時間だった。」
愛しい過去に 火を灯して
明日を照らして(痛みごと燃やして)
焼け落ちてく 感情 ごと 灰の中へ”
―「カルマ」歌詞(作詞:暁)より引用―
サビは何だか、悲しさと清々しさが混在しているような気がします。
恐らく、今までに支払った代償の事を思うと悲しさはあるけれど、代償を支払った事自体は後悔はしていないので、悲しさの感情を思い出してあげる事で昇華しようとしているのだと思います。
最終的には「僕へ還る」とも歌っているので、決して否定せずに受け入れて昇華して。
そしてまた、主人公は前へと進むのではないでしょうか。
悲しいのにどこか癒される楽曲です。
是非一度、聴いてみてください。
リンク


コメント