試聴
ティアドロップ収録CD紹介
・アルバム「[evolve]」収録
ティアドロップ感想
イントロから流れて来るギターのメロディに、眩しさと、僅かな悲しさを感じる1曲です。
“蜃気楼揺れる夏の陽に言葉も残さず
貴方は哀しいこの世界を独り捨て去った感情はまだ見えないまま ここに残っているよ
確かめてしまうことが出来ないほどに怖い雫だった大事なものが掌をすり抜け逃げていく
貴方は最期まで僕に痛み与えた”
―「ティアドロップ」歌詞(作詞:キリト)より引用―
この楽曲に漂う悲しさの根底がわかる気がします。
大切な人を亡くした痛みと悲しさ……そこから抜け出せないでいるのだと思います。
泣き叫ぶでもなく、優しく振り返るような歌声なのに、それが逆に長い間忘れる事が出来ずにいる悲しみの強さを感じさせます。
「夏の陽」という言葉と楽曲の雰囲気が合わさると、風景として個人的には木漏れ日の溢れる光景を想像します。
柔らかくて優しい光なのに、それを受け取る主人公の心が悲しみに囚われているから、穏やかながら悲しい光が漏れている様に感じられます。
“誰もが弱くて 立っていられないほど苦しい時過ごして
踏み出すべき道 選べずそれでもただ 未来へ歩いていく”
―「ティアドロップ」歌詞(作詞:キリト)より引用―
サビはとても光が眩い雰囲気になっています。
それでもどうしたら良いか分からずに迷って、それでも歩き出すしか無くてただただ歩いていく主人公の姿が光に飲み込まれて消えていくんじゃないかと思う程に輝いているような気がするのです。
先に進むのが不安な時にこの曲を聴くと、この光に包まれるような感覚が、きっと前に進んでも大丈夫なんじゃないかという安心感を与えてくれるような1曲です。最初は悲しい雰囲気もあったからこそ、対比で最終的には前向きになれる様な気がします。
視聴環境
再生機器:Xperia XZ3
接続機器:SONY WALKMAN NW-A55(Bluetooth接続/DSEE HXオン)
再生音源:Apple Music通常配信音源
イヤホン:KBEAR KS1
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