「「私」と”理解”/アルルカン」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

「私」と”理解”収録CD紹介

・シングル「クオリア」収録

「私」と”理解”感想

“ああ「私」は死んでしまった
ああ「私」は死んでしまった
誰からも好かれたかった「私」
脆く弱く死んでしまった
消す事にします”
―「「私」と”理解”」歌詞(作詞:暁)より引用―

イントロから、警告音と共に通常では考えられない、狂ったような上下をするメロディに、この曲は尋常ではないことをひしひしと感じさせられます。

ここでいう「私」とは誰なのでしょうか?

「誰からも好かれたかった」とあるので、本音を偽り隠していた「私」なのかも知れません。

最後に「消す事にします」と決めているのは本音を偽らない自分自身なのでしょう。

“今 絞り出すこの言葉達
きっと1/100も伝わらない?この真意
“それでも良い?”生きる「私」に
“それでも良い!”と 重なるアナタにこそ 言いたいから ああ
“言われても 解らない”
“言われなきゃ 解らない”
-諦められなかった- どうしよう「私」と”理解” “
―「「私」と”理解”」歌詞(作詞:暁)より引用―

「私」は今、誰かに本当の自分自身を打ち明けようとしているのでしょうか?
「こんな私だけど本当に良いの?」と問いかけて「良いよ!」と答える人に、本当の自分自身の姿は1/100も伝わっていないのではないかと、考えているように思います。

「言われなきゃ解らない」と言われたから、”理解”して欲しくて、意を決して伝えたのに、「言われても解らない」

それでも打ち明けてはしまったから、もう元の、誰からも好かれたい「私」にも戻れなくなってしまって、どうしようと思っているのではないでしょうか。

“言われても 解らない”の辺りからは拳の似合うリズムと、サイコなシンセサイザーの音が聞こえてきて、私は聞いていて楽しくなってきます。

“この身に還る±
「私」の為の痛みなんだと思うようにしてた
バカみたいだ そんな訳がない
好き勝手に並べた憶測になど 愛は無かった
“言われても 解らない”
“言われなきゃ 解らない”
-嫌いになりそうだから- 左様なら「私」と”理解”

誰かの愛情も 誰かのエゴも 見分けがつかない
本当に上手く出来てる!!!!!”
―「「私」と”理解”」歌詞(作詞:暁)より引用―

理解されたフリをされる事によって生まれる痛みは「私」の為の痛みではなく、相手のエゴによって生み出された痛みだと言いたいのでしょうか。
相手が、歌詞の主人公自身を真に理解した訳ではなく、理解した気になりたいが為に並べられた憶測には、確かに愛は無いのかもしれません。相手は愛があると思っているのでしょうが。

だからこそサビ前で、愛情もエゴも見分けがつかないと歌っているのだと思います。
それは愛情なのか、それとも自身の承認欲求を満たしたいだけなのか。

“嫌わずに居たいのは 削がれない為
誰よりも可愛い「私」の為
下らない この世の中で
保つ心の静寂”
―「「私」と”理解”」歌詞(作詞:暁)より引用―

「私」は誰からも好かれたいエゴの塊、だから誰も嫌いたくないのかもしれません。

本当の自分自身は世の中を下らないなんて思ってしまう人だけれど。
自分の心の静寂を保つために、誰からも嫌われたくない。
けれど、誰かを嫌ったらその人から嫌われてしまうので、「嫌われたくない」「好かれたい」という自分の望みを叶えられなくなる。
だから誰も嫌いたくない、そんな心が見え隠れする気がするのです。

皆さんも是非、この曲を聴きながら、愛情とエゴについて思いを馳せてみては如何でしょうか?

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