「アマビヱ/浅葱」を聴いてみた!

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浅葱「アマビヱ」MV Full ver.公開!!

アマビヱ収録CD紹介

・シングル「アマビヱ」収録

アマビヱ感想

※歌詞はPVより書き起こしています。

小波の音とピアノの音に紛れ、囁くように呟く声が1つ。

“多しの心を取り直さねば
病は立ち返る 即ち人も滅びなむ”
―「アマビヱ」歌詞より引用―

アマビエとは、江戸時代後期に現れたとされる、豊穣や疫病に関する予言をしたとされる妖怪です。

アマビエ - Wikipedia

あくまで予言を行った以上の事は書かれていないようなのですが、今や新型コロナウイルスの関係で逸話が拡大解釈され、疫病退散の力を持つ妖怪と信じられています。

妖が信仰により力を得る存在であるならば、この歌詞は多くの人の信仰を得なければ自身の、疫病を封じる力が無くなり病が再び流行ってしまう、そうすれば人が滅んでしまうとの未来を見たアマビエ様の、決意なのかも知れません。

呟きの後、琴や笛が静かに響き渡り、穏やかな空間を演出します。

“打ち更く か黒し海は閑かなる夢
かがよふ月影 水のおもに及びて”
―「アマビヱ」歌詞より引用―

シンプルな演奏と歌唱が、逆に神秘性を感じさせます。
こちらはアマビエに出会う人の視点ですね。
夜更けに海を見た所、静かなんだけれどもどこか非日常的で、夢のような感覚をうっすらと感じたのでしょう。
そしてその雰囲気に引かれ海に近付くと、月の光が水面を照らしていて、その姿を照らしている事に気付くのです。

“更に未だ見ぬうろくずを纏ふ おみな現前たり”
―「アマビヱ」歌詞より引用―

その姿は未だ誰も見た事の無い、鱗のある女性。
うろくずとは勿論、うろこの事です。

他にも女をおみなと呼ぶなど、現代では耳慣れぬ古典的表現を用いる事で、アマビエが古くからいる存在なのだという事を感じさせます。

なお、私が本当に最初に聴いた時はPVに歌詞がついていない状態のものを見ながら聴いたのですが、その時はおみなという音から、御身名という漢字を連想してしまい、その神秘の存在に出会った者が尊く感じたのかと思ったものです。

“我が名はアマビヱなり
兼言かねごとを告ぎし者
疫癘えきれい流行りたるけるに
我の似せ絵書くべし”
―「アマビヱ」歌詞より引用―

サビはアマビエ様が、海をバックに、自分に出会った人物に対して高らかに宣言をしているような雰囲気があります。
ちなみに、兼言は予言、疫癘は疫病の事です。

この曲を聴いて、PVを見て、浅葱さんはきっと本物のアマビエ様であるか、本物のアマビエ様を憑依させる事が出来た人物なのだと信じてしまう程に、シンプルなのに世界観が濃すぎる1曲です。

そしてもう1つ思ったのは、昔のアマビエ様が現れた江戸時代には今のような録音・録画技術は日本人にはまだ無い事をアマビエ様は知っていて似せ絵=似顔絵を書けと言ったのかなと思うのです。
ならば、今の人間の技術を用いたならば……?と考えた時、この曲のPV動画を拡散させる事が出来ればそれが1番なのかなと、割と本気で考えるに至ってしまった為、是非このPVを色んな人に広めていただけたらな、と思う次第です。

リンク

Rosen Kranz
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