アンクドファラオ/Babykingdom~レビュー155曲目~

~アンクドファラオ収録CD紹介~

・5枚目のシングル「アンクドファラオ」収録

・1枚目のアルバム「AGE+PLUS」収録



~アンクドファラオ感想~

ファラオというだけあって、イントロではエジプトを思わせる民族調の楽器の音色が使われています。

蛇使いが蛇とか出して来そうなイメージですね。
タイトルの「アンク」とは「生命」或いは「生きること」の意味で、「ファラオ」は王を示します。ツタンカーメンは有名なファラオですね。
つまり「アンクドファラオ」は恐らく「生きていた王」という意味で良いかと思います。もう既に死んでいるので、英語的な変化をさせて、単純な過去形としての表現です。
もしくは、既に死んでいる筈なのに何か超常現象のような力でまだ「生きていた」……と捉えても良いのかもしれません。

では歌詞を紹介していきます。PVからの書き出しです。

“闇夜 光射す
九つの神
喉を切り裂くは
黄泉の影”
―「アンクドファラオ」歌詞より引用―

九つの神と言うのは、エジプト神話の中の、ヘリオポリス創成神話に関わる、アトゥム、シュー、テフヌト、
ゲブ、ヌト、オシリス、イシス、セト、ネフティスの九柱の神々の事でしょう(Wikipediaで簡単に調べて見ただけですが、実際には諸説あるようです)

“ミイラ目を覺ませ…
ミイラ動き出せ…
皆此處へ還る
Don’t die!We revive!
ミイラ目を覺ませ…
ミイラ動き出せ…
皆廻り廻る
Don’t die!We revive!”
―「アンクドファラオ」歌詞より引用―

死体である筈のミイラに呼びかけています。ミイラがあるという事は死体が埋められている場所なのですから、人は皆死ねば体も魂もその場所へ還るという事です。
そしてミイラが動き出すということは……
ほら、英語ではありますが俺達は死んでいないぞ!復活したぞ!という掛け声が聴こえてきます。

“孤独に溺れた幼き命
消された歴史に埋もれゆく”
―「アンクドファラオ」歌詞より引用―

エジプトのツタンカーメン王の墓に、ツタンカーメンの子供の可能性が高い、胎児のミイラがあるそうです。
一体何があったのか、当時の記録などは無いのだと思います、物的証拠を研究しいくら解き明かしても、そこには解き明かされずに消えてしまった歴史がある筈なのです。

“僕を愛してよ 気付いてよ
仮面の裏側の『心』
逝かせてよ 聴かせてよ
雁字搦めの鎮魂歌レクイエム
其の場凌ぎの愛など僕は要らない
永遠とわの忠誠を捧げておくれよ”
―「アンクドファラオ」歌詞より引用―

王という立場に君臨している以上、そこに近付く人に純粋な愛などないのかも知れません。でも王という立場ではなく、純粋に自分自身を見て愛して欲しかった、そんな人に出会いたかった……そんな感情が読み取れます。
もはや彼は死してミイラとなっている身ですから、永遠とは死して尚続く、本当に永遠の愛を欲しがっているのでしょう。

ホラーな楽曲かと思いきや、恋愛曲としての切なさを表現した一面もあるこの曲、是非一度聴いてみて下さい。



~リンク~

アンクドファラオ(full MV)/Babykingdom

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