「Ranunculus/DIR EN GREY」を聴いてみた!

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DIR EN GREY-「Ranunculus」(Promotion Edit Ver.)(CLIP)

Ranunculus収録CD紹介

・10枚目のアルバム「The Insulated World」収録

Ranunculus感想

美しさがありつつも、嵐の前の様な静けさを感じる、どこか不安を掻き立てるイントロから歌い出しが始まります。

“嫌いな詩流れてる
気にもした事のない
詩が嘘の様に言葉を殺す”
―「Ranunculus」歌詞(作詞:京)より引用―

歌い出しの歌詞ですが、ここでの詩(この部分だけで既に「うた」「し」と2通りの読みが出ています)とは、もしかしたら、何かの音楽ではなく、周りの人間が放つ言葉そのものを示しているのではないかと思います。

嫌いだし、気にしないようにしている周りの人からの言葉が思いの他自分に影響を与えている事ってありませんか?

かと言って、嫌だと口に出してしまえば周りの人から避けられるようになってしまい、独りになってしまうような気がして、それはそれで怖いからついつい自分を騙し押し殺して笑っているような事はありませんか?

それで、誰にもバレないように隠れて誰かを憎んでいる事はありませんか?

“その時気が付く
私の心を

初めから気づかないフリで
自分自身を押さえつけて生きてきたのは
上手く生きる為なんかじゃない
春よ、夢うつつ”
―「Ranunculus」歌詞(作詞:京)より引用―

自分の言葉が殺されている事に気がついた時、自分がその言葉を発したいという本心があったのだという事にも気がつくのです。

そして、実はもっと前から気がついていたけれど、気付かないフリをしていた事もわかったのでしょう。

気が付かないフリをして、自らを押さえつけた理由は2番の歌詞の冒頭で「人を失う怖さから」と語られます。

自分の意志を伝えると人が離れていってしまうのではないか……そんな恐怖から自身の言葉を殺していたのであって、決して「上手く生きる」なんて綺麗な言葉で片付けられる感情ではないのです。

でも本当はそんな事も無いと、薄々わかり始めているのだと思います。それが、「春よ、夢うつつ」なのではないかと。

自分の意見をしっかり伝えても誰も離れる事が無いと完全に気付き、主人公がしっかり自身の意志を発する事が出来る状態が、夢うつつから脱した、完全に目が覚めた「春」なのだと思います。

なおこの曲はこんな歌詞で締め括られます。

“憎む為じゃないだろ?
誰かの為に今日も笑うの?
叫び生きろ 私は生きてる”
―「Ranunculus」歌詞(作詞:京)より引用―

この曲は、自分を抑えがちな貴方に、誰かの為じゃなく、何よりも自分の為に生きて欲しいと切に願うメッセージを伝えたいのだと思います。

なお、曲名にあるRanunculusとはキンポウゲ科の植物の事で、その花言葉は、「とても魅力的」などといったものがあるようです。

とても魅力的なあなただから、自分を押し殺す事などせずに、自分に正直に生きて欲しい、そんなメッセージなのではないでしょうか。

今すぐに全部変える事は難しいかもしれませんが、音楽の良い所って、その曲を聴いている間だけはその曲の事ばかり考えられる事にもあると思っています。

5分も無い曲ですので、この曲を聴いている間だけ自分に正直になってみるとか、そういった所から始めて見ても良いと思います。

リンク

Dir en grey Ranunculus 歌詞
Dir en greyの「Ranunculus」歌詞ページ。「Ranunculus」は、作詞:京、作曲:DIR EN GREY。
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