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サクラ、散ル…収録CD紹介
・ベストアルバム「BEST OF THE BEST vol.1-MILD-」収録
サクラ、散ル…感想
イントロのピアノが、まさに桜舞い散る切ない光景を描きながらこの楽曲は始まっています。
“キミといたこの場所で
また季節は通り過ぎて
見上げた夜空には変わらない
あの日のキミが嗤う”
―「サクラ、散ル…」歌詞(作詞:GACKT.C)より引用―
シンプルにピアノとボーカルで構成されたAメロ。故に、哀愁が強く漂ってきます。
過去の思い出の場所を何度も何度も訪れているのでしょう。
「キミ」とはただ単に別れてしまったのでしょうか。それとも死別をしてしまったのかもしれません。
どちらにしても、過去の「キミ」の笑顔が、幸せだった日々が頭から離れずにいるようです。
“消せなくて
儚すぎて
キミの名を叫び続けた愛しくて
また逢いたくて
ボクの声 聞こえますか?”
―「サクラ、散ル…」歌詞(作詞:GACKT.C)より引用―
ストリングスの音色が更に切なさを感じさせるBメロです。
主人公が「キミ」の名前を呼び続ける声は、当人に届く事はあるのでしょうか?
一番だと静かに消え入るような余韻が残される感じでサビに突入していきますが、二番だと、「ボクの涙 見えますか?」と歌われた後、嘆くような叫び声ともつかぬ歌声が入っていて、実は個人的にはそこが一番好きだったりします。
“サクラ散る花びら掴まえて
キミの欠片 抱きしめた
涙 どれだけ数えてみても
あの日は戻らない”
―「サクラ、散ル…」歌詞(作詞:GACKT.C)より引用―
GACKTさんの歌声の力強さが爆発し、愛しい、故に悲しかったり、寂しかったりする気持ちが混ざったものが溢れているのだと感じるサビ。
「キミの欠片」=「サクラ散る花びら」なのでしょう。私の頭の中では、「キミの」で大切な人の姿が浮かび、それが「欠片」という言葉で桜の花びらとなって散る……そんな映像が浮かんでいます。
そして、手のひらに残された花びらを目にしていくら涙し後悔をしても、もう幸せだったあの日々は戻ってこない……わかっているのに、涙が溢れてしまう。そんな光景が目に浮かびます。
失恋した方が聴くと、もっともっと心に何か響いて聴こえるような気がする美しい1曲です。
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