試聴
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M収録CD紹介
・シングル「M」収録
・アルバム「I am…」収録
・ベストアルバム「A BEST」収録
・ベストアルバム「A BALLADS」収録
・ベストアルバム「A COMPLETE~ALL SINGLES~」収録
M感想
“‘MARIA’愛すべき人がいて
キズを負った全ての者達…”
―「M」歌詞(作詞:浜崎あゆみ)より引用―
囁くように祈る歌声と、切なく響くピアノから始まり、まるでヒーリングミュージックのように穏やかに神秘的に楽曲が展開していきます。
“周りを見渡せば
誰もが慌ただしく
どこか足早に走り過ぎ今年も気が付けば
こんなにすぐそばまで
冬の気配が訪れてた今日もきっとこの街のどこかで
出会って 目が合ったふたり
激しく幕を開けてく”
―「M」歌詞(作詞:浜崎あゆみ)より引用―
クリーンギターとストリングスが織り成す、どこか寂しいような、それでいて少し暖かいような雰囲気。
そんな雰囲気に乗せて、忙しなく生きた1年をふと振り返ります。
今日もきっとどこかで出会いが生まれている、そんな事に思いを馳せながら。
“それでも全てには
必ずいつの日か
終わりがやって来るものだから今日もまたこの街のどこかで
別れの道 選ぶふたり
静かに幕を下ろした”
―「M」歌詞(作詞:浜崎あゆみ)より引用―
途中からドラムが増え、楽曲の雰囲気を大きく損ねる事無く、リズミカルさをプラスして楽曲は進んで行きます。
どこかで出会いがあれば、いつかどこかで必ず別れもある。
誰かの出会いの記念日である今日は、誰かの別れの日でもある。
世の恋愛の流れをどこか一歩引いた視点で眺めている存在を感じます。
その存在こそが’MARIA’なのでしょうか?
“‘MARIA’愛すべき人がいて
時に強い孤独を感じ
だけど 愛すべきあの人に
結局何もかも満たされる”
―「M」歌詞(作詞:浜崎あゆみ)より引用―
最初の部分と同じようでいてよくよく聴くと違うメロディになっているサビ。
楽曲を聴くと力強く祈るイメージが強いですが、歌詞をよくよく見ると、結局人を満たしているのは祈る対象であろう’MARIA’ではなく愛すべき人だという事がわかります。
恋愛は傷つく事も多いけれど、最終的には癒し満たされるものなのでしょう。
しかしその恋愛の癒しも、続いていればこそ受けられる恩恵なので、’MARIA’に祈る事があるとすれば……
願わくば、恋愛関係がずっと続き、終わる事がありませんように。
そんな切なる願いなのかもしれません。
この曲を聴くのがオススメな人がいるとすれば、長く続くその関係を続けたいけれど、やや飽きを感じている方が聴くと、もしかしたらもっと良い曲に聞こえるのかもしれませんね。
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