広島・本川町に佇む静かな力の神社——空鞘稲生神社

神社仏閣

広島市中区本川町にひっそりと佇む空鞘稲生神社(そらさやいなおじんじゃ)。街中にありながら、その場に立つと不思議な静けさと澄んだ気配に包まれます。

「自然の気」のようなものがもしあるのなら、ここはかなり強く感じられる場所ではないでしょうか。私自身がこの神社の“気”が大好きなだけかもしれませんが——それでも、そう思わずにはいられない何かがあるのです。

参道に並ぶ三社の境内社たち

拝殿へと続く参道には、3つの境内社が並んでいます。

まずは、稲生神社さん。

御由緒がこちらです。

続いて、幸神社さん。

御由緒はこちらです。

そして最後が恵美須神社さん。

御由緒はこちらです。

小さなお社さんたちですが、それぞれにしっかりとした存在感があり、つい足を止めて手を合わせたくなります。


特に稲生神社に関しては、鳥居と社殿の間にあまりスペースがないように見えたため、今回は鳥居の外からお参りをさせていただきました。

ちなみに本殿の御祭神が境内社の稲生神社にも祀られているというのは、少し不思議な感覚があります。

もしかしたら、もともとは別の場所にあった神社が合祀されて、境内社という形になったのかもしれません。

本殿に祀られる三柱の神々

空鞘稲生神社の御祭神は以下の三柱です。

  • 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
  • 宇氣母智神(うけもちのかみ)
  • 和久産巣日神(わくむすびのかみ)

いずれも「食物」や「五穀豊穣」にご縁のある神様で、参拝していると“食べ物に困らない日々”への感謝が自然と心に湧いてきます。


お金持ちになれるかはさておき——でも、日々を安心して過ごせるありがたさ。

それこそが本当の豊かさなのかもしれません。

力強さを感じる御朱印

拝殿横の社務所では、御朱印をいただくことができます。
嬉しいことに、境内社三社の御朱印も揃っています。

いずれの御朱印も、筆の運びに力を感じる字体が印象的でした。

墨の香りがまだ残る紙に、ぎゅっと込められた祈りの記憶がそこに在るようです。

おわりに——気が合う神社

空鞘稲生神社は、静かな中に確かな存在感と“気の通い”を感じられる場所です。

街中にありながら、立ち止まり深呼吸したくなるような清浄さをもっていました。

この場所に来ると、私はいつも「この神社さんが好きだ」と素直に感じます。
またふとした時に寄りたくなる、そんな神社さんでした。

空鞘稲生神社【公式】ホームページ
広島市内中心部にある空鞘稲生神社(そらさやいなおじんじゃ)の公式ホームページ 約490年の歴史がある「おいなりさん」 神社は皆様の〝日常にある非日常な空間〟

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