「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君/蜉蝣」を聴いてみた!

音楽感想

腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君収録CD紹介

・12枚目のシングル「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」収録

・4枚目のアルバム「黒旗」収録

・ベストアルバム「心中歌」収録


腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君感想

終始切なく鳴るアコースティックギターが、まるで静かに深々と積もる雪を思わせる曲です。

“あどけなさを隠しきれない
君の泣き顔に恋した 優しい夜
降り積もっていく雪の様な
この想いは空に預けて 幕を降ろそう”
―「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」歌詞(作詞:大佑)より引用―

歌詞の主人公は、「君」に恋心を抱いているのに、その気持ちを伝えずに幕を降ろす=「君」と会う事を止めようとしています。
「幕を降ろそう」と歌い切る瞬間、さらにしんしんと雪が降り積もるように、ギターサウンドは美しく、ドラムとベースは力強く、響きます。

“時を刻んでいく時計の針
残酷に僕を刻んだ 悲しい夜
最後の最期は笑っていたい
さよならは僕の方から 云おう”
―「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」歌詞(作詞:大佑)より引用―

「最期」「さよならは僕の方から」という言葉を組み合わせると、この曲で歌われる別れとは、自らこの世を去る事ではないかと思われます。
「君」から別れを言われると辛いから、別れを言われる前に自分からこの世を去ろうとしているのでしょうか。

“積み木遊びに疲れて眠る子供の様 穏やかに
二人の愛は終わりを告げた 静か過ぎる月の下
大好きだから別れたかった 少しおかしいと言われても
もう行かなくちゃ 涙は見せたくないから”
―「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」歌詞(作詞:大佑)より引用―

「君」の事が大好きだからこそ、別れる事を選んだ主人公。
しかし、しんしんと降り注ぐ雪のような演奏の中でサビの歌の力強さは、それでも主人公に未練がある事を示しているようにも思います。
何故、主人公は別れる事を選んだのでしょう?
その答えは、曲の最後にありました。

“自分が嫌いになった今 君さえ守れない
弱虫なんだ

僕のわがままに付き合わせてごめんね
今までありがと さよなら”
―「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」歌詞(作詞:大佑)より引用―

大好きな「君」と一緒にいるのが相応しくないと思える程に、自分が嫌いになってしまったから。
そんな、嫌いな自分と一緒にいる事で「君」を汚したり、傷つけたくはないから。
だから、主人公は自ら去る事を決意したのではないでしょうか。

とても、とても悲しい、1曲です。


リンク

蜉蝣 腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君 歌詞
蜉蝣の「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」歌詞ページ。「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」は、作詞:大祐、作曲:KAZU。
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