「紅椿/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

紅椿収録CD紹介

・アルバム「朱花艶閃」収録

紅椿感想

ドンドンと、太鼓の様に響くドラム。祭囃子のように踊り出す琴の音色や笛の音色がとても印象的な1曲です。

“ほぅら 御出ませ
鬼さん此方 手の鳴る方へ
さぁさ 御覧あれ
色は匂へと 散りぬるを

ほぅら 御行きませ
鬼さん彼方 気の向くまま
さぁさ 御緩ごゆるりと
何方どちらに堕としませうか”
―「紅椿」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

Aメロは、歌詞では「ほぅら」「さぁさ」は1回しか出て来ませんが、実際には「ほぅ~ら、ほぅ~ら、ほぅら」と3回繰り返されており、何だか、遊戯で遊んでいるような雰囲気さえ感じられます。

それなのに、最後に堕としましょうかと言うのは……(古語調の言葉が混じっているので、「せう」で「しょう」と読みます)
少し不穏な空気も感じますね。

“あれよあれよ落つるは(果つる底無きの)
からくるころりと(井底たゆたう
綾なす意図は(まんで候う)
するり 引き落とし

―アヤトリ―”
―「紅椿」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

Bメロは語感がたまりません。
からくるころり」って……
黒崎眞弥さん、よくそんな語感良くしかも歪でホラーな感じの漢字が当てはまる言葉の羅列を思いつくものです。

メロディも、下がっていくメロディになっているので落下している感じが出ており、Aメロで感じた不穏感は少しずつ増大していきます。

“花弁 散ラ 血らリ
からくれなゐ婬り染めにし 二藍ふたあい
しとどそぼつ蜜に溺るゝ眩暈
貴方に囁くのです

「ゆぅらり、と」”
―「紅椿」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

不穏な空気の正体が何となくわかりましたね。
遊びなのか仕事なのかはわかりませんが、曲の遊戯感からすると、遊びのような感じがします。

最後の、「ゆぅらり、と」は「ゆぅらり」が低いのに、「と」の音が跳ね上がるので、一旦は耳元まで近づいておきながら、「ここまでおいで!」と笑いながら突然離れていって遊んでいる感覚がして好きです。

ちなみにラストのサビでは「御生憎様」という歌詞に変わっており、最後の「ま」で音が跳ね上がる事は変わらないのですがそこまでの「おあいにくさ」のメロディの乱高下が凄い事になっており、「貴方との事は遊びだったし、もう遊べなくなっちゃった。でも今までとても楽しかったわ」と告げられたような気分になります。

大人の不穏な遊びによる、陽気ではあるがどこかホラー感も微かにある1曲。
一度聴いたら、その世界観が癖になるかもしれません。

リンク

紅椿(朱花艶閃収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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