「九尾」(己龍13枚目のシングル)収録曲感想

CD紹介

試聴

収録曲紹介

九尾

まずは表題曲。

PVがなかなか衝撃的です。

妖しさとグロテスクさが同居している1曲です。序盤の畳み掛けるようなメロディから、サビのゆらりとゆらめくようなメロディ。九尾とは恐ろしくも妖艶な存在なのだと認識させられます。

なお、九尾のシングルはAtype~Gtypeまでの初回限定盤7種と、Htype~Jtypeの通常盤3種の計10種売りがされています。

初回限定盤AとBにはこの九尾1曲と、PVまたはマルチアングルPVが、C~GにはPVは無くメンバー1人の顔が印刷されている特別ブックレットがついています(ブックレット付きの方は500円と安いです)

後ノ今宵(Htypeのみ)

通常盤Htypeのみに収録されている曲。

こちらはグロテスク度120%みたいな曲です。

歌詞を考えずに聴くと何だか色々な音があってお祭りのようでとても楽しいのですが、歌詞が半端なくグロい。

鬼ノ傀儡(Itypeのみ)

通常盤Itypeのみに収録されている曲。

捨てられて、ずっと孤独で、鬼に変貌せざるを得なくなってしまった子供の物語。

それをどうせ笑い話のようにして楽しむんでしょ?という感情も見え隠れするようで、なかなか、グッと、訴えかけてくるものがあります。

露一筋(Jtypeのみ)

通常盤Jtypeのみに収録されている曲。

深い深い悲しみに沈んでしまっています……

沈んで溺れてしまいそうな程の悲しみなのに、その瞳から流れるのは露一筋のみ……

美しさと切なさを感じるバラード曲となっています。

まとめ

とまぁ、この様に全ての曲を揃えるには、2枚どころか何枚ものCDを買わなければいけないように構成されているシングルです。

もしかしたら全て、九尾という妖怪の外面と、内面の色んな面に照準を合わせてみたのかもしれません。

祭りのようにグロテスクに物事を楽しむ妖怪としての性癖、人間だった過去、人間だった過去を思い出して悲しむ感情……そんな風に捉えてみても良いのかもしれませんね。

しかし……2015年にはこんなにもCDを売ろうとあれこれ策を巡らせていた人達も、昨今のサブスク主流化の波には勝てなかったんだぜ……

今は、全部サブスクで聴く事が出来ます。

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