「鎮具破具/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

鎮具破具収録CD紹介

・アルバム「暁歌水月」収録

鎮具破具感想

イントロではギターが細かくメロディを刻み、ストリングスのような音色が何だか壮大な不安を煽り立てています。
何だか合唱かオーケストラを指揮している指揮者がいるような気がするのは何故でしょう?

“眼見開いてみればそこに浮かび上がる吸い込まれそうな深淵の闇
耳を澄ましてみればそこに響き渡る劈くかの様な痛い無音”
―「鎮具破具」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

Aメロのボーカルのメロディは、イントロで聴いたギターのメロディと多分殆ど同じなんじゃないかと思いました。
眼を開けば目に映るのは暗闇で、耳を澄ませば聴こえてくるのは無音。
何も無いという表現を痛く、辛く、恐ろしく描写しています。

“此処は僕ですか?

何処は誰ですか?

鎮具破具に混ざる僕と僕”
―「鎮具破具」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

リズムがドラムもギターもボーカルと一緒に刻むので何だか力がとても強いです。
「此処は何処ですか」で「僕は誰ですか」と問いかけるのが正しいのに、そこもちぐはぐになってしまう程何かに凄まじく追い詰められている様子がわかります。
聴いていて、何だか自分がぐちゃぐちゃに溶けて無くなってしまいそうな感覚に襲われます。

“産まれて堕ちるは異物 故にその愛は歪
束の間の希望 刹那に絶望
その手で寝首を掻かれ
崩れて堕ちる白日 故にその愛は不実
手を振る希望 手招く絶望
裂かれてあちらとこちら”
―「鎮具破具」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

サビのメロディというか、「異物」「歪」「白日」「不実」
の語感、韻を踏んでいる感覚が個人的にとても大好きです。

主人公は不実で歪な愛の元に産まれてしまったのでしょう。いや、産まれてすらいないのかもしれません。

ただ、どちらであったとしても自分が生まれてはいけない「異物」である自覚はある状態なのだと思います。

生まれられる希望と、生まれてはいけなかった絶望の対比が歌われているのかなと思いました。

聴いていると、何だか自分というものがわからなくなってしまいそうな一曲です。

視聴環境

再生機器:Xperia XZ3
接続機器:SONY WALKMAN NW-A55(Bluetooth接続/DSEE HXオン)
再生音源:Apple Music通常配信音源

イヤホン:KZ ZSN PROX

イヤーピース:Final タイプE Black

ケーブル:Tripowin zonie 16

リンク

鎮具破具(暁歌水月収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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