「千鶴/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

千鶴収録CD紹介

・アルバム「百鬼夜行」収録

千鶴感想

最初は軽快なリズムを刻んでいたと思ったのですが、いつしか琴が妖しく響き渡ります。

“咲いた咲いた 夢が咲いた
極彩色の羽根を拡げては
咲いた咲いた 夢が咲いた
彼方へ…
「さようなら」

裂いた裂いた 夢が裂いた
雁字搦め 一縷の望み
裂いた裂いた 夢が裂いた
此方へ…
「さようなら」”
―「千鶴」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

メロディはまるでゆっくりと羽ばたくような力強さと美しさがあり、千鶴というタイトルも相まって、千羽鶴の化身のような存在が飛び立って行く様を想像します。

多分、極彩色というのは、千羽鶴が色とりどりの折り紙で折られる所から来ているのではないかと思います。

そして、千羽鶴を折る時はどんな時でしょうか?

例えば、誰かの長生きを祈りたい時などですね。病気の快癒願いで折られる事もあります。

そんな夢を咲かせて羽ばたいたのにも関わらず、その夢は裂かれてしまった。叶わなかったのです。

Aメロはテンポよく畳み掛けるように進んでいきますが、中にこんな歌詞があります。

“無邪気であるが故…残酷
私の慟哭…届いているのでしょうか?”
―「千鶴」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

歌詞の主人公は恐らく、病を患い、千羽鶴を贈られる立場にあった人間なのだと思います。

病なので、誰かが悪いという訳ではありません。誰かが悪いのであれば恨み言もぶつけられましょうが、その相手すらいない状態なのです。

主人公は人知れず慟哭しますが、それが神様に届いているのか……

サビは何だか、ゆらゆらと舞を踊っているかのようです。
リズミカルでテンポは早いのに、どこかゆったりとしているような雰囲気もあります。

“舞い踊れば渦巻き模様
縛めの糸が手招きして遊ぶ”
―「千鶴」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

主人公が自らの運命をどうにかしようともがけばもがく程、その運命がより強固な糸として巻き付いていくイメージですね。蜘蛛に捉えられて食べられるのを待つ獲物のようです。

儚さと美しさと激しさが同居する、深い悲しみを描く1曲なのではないかと感じました。

視聴環境

再生機器:Xperia XZ3
接続機器:SONY WALKMAN NW-A55(Bluetooth接続/DSEE HXオン)
再生音源:Youtube Musicより通常配信音源

イヤホン:KZ ZSN

リンク

千鶴(百鬼夜行収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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