「道化/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

道化収録CD紹介

・シングル「手纏ノ端無キガ如シ」通常盤C-TYPE収録

道化感想

いきなりデスボイスから入るので驚きますが、その後は不気味ながらも軽快に踊るようなメロディが聞こえてきます。

左右に向きを変えながら音楽に合わせて軽く飛んだりするととても楽しそうです。

Aメロは、シンプルにリズムとボーカルのメロディのみで構成されています。

歌いながら手を叩いたりしても良さそうです。

“それは音も無く崩れて やがて慟哭で埋め尽くされ”
―「道化」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

しかし一体、何が音もなく崩れて慟哭で埋め尽くされたのでしょうか?

ひとつ言えるのは、慟哭で埋め尽くされた結果、それは逃げ出したい物へと変貌してしまったという事でしょうか。

“口を開けば溢れてしまう 針と糸で物言わぬ様に
縫い付けて欲しい 滑稽に飾り付けて欲しい”
―「道化」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

「針と糸で物言わぬ様に」「滑稽に飾り付けて欲しい」の所が加工された音声になっています。

口を開けば愚痴や泣き言が溢れてしまうのでしょう。物言わぬ人形のようにして欲しい、泣き言を言いたくなる様な感情を消し去って欲しい……そんな思いが伝わってきます。

そして移行していく下がり気味のメロディは、主人公が少なくとも順風満帆な人生を歩んでいない事を感じさせます。

“死ねぬなら死するその日まで私は私を成そう”
―「道化」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

人生は順風満帆では無い、なのに死ぬ事が出来ない。

それは死ぬ勇気が無いという話なのか、死のうとしてもどうしても助けてくれる人が周りにいるという話なのか、どちらなのかはわかりませんが……

主人公は自分が死ねないとわかり、死ぬ日までせめて自分らしくいよう……と、決意を新たにしています。

サビでは、下がり気味のメロディながら、体をついつい動かしたくなるリズミカルさ、愉快さを感じます。

“押し潰されて形を無くした薄っぺらな私を嗤え
言の葉に泣き 言の音を鳴き 涙に溺れるくらいなら
全て飲み干して気が触れるくらいで良い
それでこそ私は道化”
―「道化」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

恐らくは周りからの中傷や心無い言葉に最初は傷ついて、物事を始めた頃の意思や心意気のようなものを無くしてしまったのだと思います。

しかしそれでもいつしか、活動を続ける事自体が目的となり、涙に溺れて活動を止めてしまうくらいなら、全ての言葉を受け止めて飲み干して、気が狂ってでも活動を続けてしまった方が良いと、判断したのではないでしょうか。

「それでこそ私は道化」の「道化」の部分が、とても吐息混じりで色気を感じられて好きなのですが、主人公が感情を捨てて完全に道化を演じる事に対して割り切ってしまった感じがして、少しゾクッとする所でもあります。

リンク

道化(手纏ノ端無キガ如シ収録) /己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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