「悦ト鬱」(己龍9枚目のシングル)収録曲感想

CD紹介

試聴

収録曲感想

悦ト鬱

華やかな和の世界観と、リズミカルでノリの良いロックサウンドが絡み合った結果、まさに和服で扇子で踊り狂い咲くのが似合うんじゃないかと思える曲になっています。

歌詞の世界観も、そういうのを仕事にしていそうな遊女さん達の世界が描かれているのかなって思います。

花一匁

イントロの、何だか手毬ついている子供の映った古いフィルムが再生されていそうな感じがたまらないです。

作詞が独特な語呂遊びを得意とするボーカルの黒崎眞弥さんで、作曲が独特な曲作りが得意なギターの九条武政さんが担当する、通称「まひたけ曲」(?)は独特×独特が合わさって、他の追随を許さぬ和製ホラーの世界観を描き出すんですよね。

白絹ノ女(Ctype収録)

切ないまでに美しい白を描き出している曲です。

主人公の女性、雪女なんじゃないかって思う程ですね。雪女か、或いはそう思うぐらい美しい白い化粧をしている女性。

黒崎眞弥さんの歌い方もどこか女性的な歌声での歌い方をしています。

愛を忘れられず泣き叫ぶ女の情が目に浮かびます。

独法師(Dtype収録)

孤独に苛まれ、苦しむ人の歌。

デスボイスと同時に赤ん坊のような甲高い声が聞こえて来る所なんか、煩くて耳を塞いでしまいそうになります。

楽曲としてはノリが良いし美しい和のメロディもあるし、聴き入ってしまうのに、描き出される世界観が辛くて苦しくて、聴いている時の精神状態によっては時折目を……いや、音楽なんで耳ですね、耳を背けたくなる瞬間があります。

視聴環境

音源:Apple Musicロスレス音源

スマートフォン:Xperia 10 Ⅲ(DSEE Ultimate)

BTレシーバー:FiiO BTR3K

イヤホン:TKZK WAVE

イヤーピース:KBEAR07

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