「花一匁/己龍」を聴いてみた!

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己龍「花一匁」振付講座

花一匁収録CD紹介

・シングル「悦ト鬱」収録

花一匁感想

不気味さと楽しさが同居していて、何だか本当に、着物を来た子供達が鞠をついて遊んでいたり、花一匁をして遊んでいたりする光景が目に浮かんで来るようなイントロです。
そして、低めのメロディでテンポよく駆け抜けていくAメロ。

“斯く斯く然々の顕世うつしよは 朧に溺る凡暗ぼんくら
斯く斯く然々の顕世で 赫赫 揺ら眩暈ゆられる

―「花一匁」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

最初のAメロの歌詞は、要は今が深夜である事を示しているのではないかと思っています。
「凡暗」という当て字は何となく、仄暗い、に似ているのと、何だかうすらぼんやりとしているイメージから、周りの風景がぼんやりとしか見えない程に暗い時間帯。
そんな中で、揺らめくろうそくの灯りを頼りに世界を描き出しているのではないかと思います。

“女狐「御菓子、可笑しや、いとおかし」”
―「花一匁」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

そして、そんな夜中に、女狐のように化かす事に長けた者もいれば、青い……未熟者もいる状態で、花一匁が始まるのです。

“共に咽びませう 哭き喘ぎ嗤うやうに
嘘吐きな 其の唇 針を刺して”
―「花一匁」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

軽快に楽しそうに跳ねるピアノの音が、ひたすら聴いている人を焦らして来ます。
「共に咽びませう」でちょっとだけ助走をつけさせて、その後でこれでもかってくらい焦らします。

でもその歌詞は、嘘吐きには制裁を食らわせようみたいな感じになっている気がします。
唇を縫い付けて、喋る事が出来ないようにしてしまおう、みたいな恐ろしい雰囲気を感じます。

“あの子が欲しや 生爪を引ん剥いて
勝って嬉し 花一匁
あの子じゃわからん 乳房を噛み千切つて
負けて悔し 醜女へと 手向けた附子ぶしの花”
―「花一匁」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

歌詞を見ても伝わる通り、サビは(サビだけでは無いですが)花一匁をベースにしており、軽快にステップを踏んで跳ねたくなります。

「附子」は普通は「ぶす」と呼んで、毒のあるトリカブトの花の事を示すのですが、その花言葉はというと、「騎士道」や「栄光」を示しているようなのです。
明らかに「ぶしのはな」と歌われているのは、「騎士道」=「武士道」と捉えて、負けてしまった相手に敬意を評しつつも、それでも毒を持った植物を向けるという、複雑怪奇な感情を感じます。
それとも、あれでしょうか……武士ならば負けたら切腹するように、負けたのだから服毒せよとのメッセージなのでしょうか。

楽曲からも字面からも襲い来るホラーの世界を紐解くのは一筋縄ではいきません……。

リンク

花一匁(悦ト鬱収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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