「百鬼夜行/己龍」を聴いてみた!

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己龍「百鬼夜行」MUSIC VIDEO

百鬼夜行収録CD紹介

・アルバム「百鬼夜行」収録

・ベストアルバム「二◯◯七~二◯一五」収録

百鬼夜行感想

序盤から襲い来る狂ったようなピアノのメロディと、その後に訪れる尺八のような笛の音が、尋常ではない和風ホラー感を醸し出し、その後もまさに様々な妖が行列を成す百鬼夜行の如く、おどろおどろしく複雑怪奇なメロディやリズムが次から次へと姿を現して聴く人を飽きさせない様な曲となっています。

“化けの皮を編み継ぎ接ぎ繕う 偽りの笑み 右習え右
ちょん切られてのたうち回る 本音を語る舌は蜥蜴の尾

手枷足枷 緊縛の命 ちらりほらりと 揺れる灯
宵に漂うは闇の藻屑 道連れの果ては徒然と”
―「百鬼夜行」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

継ぎ接ぎをしているのですから、化けの皮はきっと直ぐに剥がれてしまうのだとは思うのですが、それでも剥がれて欲しくなくて必死に自らを偽っているようです。
本音を語る為の舌は、蜥蜴の尻尾切りで切り捨ててしまった。
そうやって追い込んで、自らの命すらも縛り付けて、どこへ行くのかもわからない真っ暗闇へと進んでいくのです。

“ぞろぞろり だらだらり

頭の中を蟲が這う

ぞろぞろり だらだらり

掻き毟る爪に喰い込んだ蠢く迷い”
―「百鬼夜行」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

このBメロはメロディが何だかおぞましくてゾクゾクして来ます。特に、「ぞろぞろり だらだらり」が……

「頭の中に蟲が這う」つまり、主人公が狂気に侵されてゆく様が描かれているのではないでしょうか?

“何を追い何を求めて 何に縋り付くのか
それが見えぬまま、解らぬままに歩み進むは百鬼夜行
さんざめく祭囃子に心の臓が泣き叫ぶ
嘘の喉笛を噛み千切り出るそれこそが真の声なり”
―「百鬼夜行」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

自分が一体何がしたいのか、全くわからない状態で、とにかく周りに合わせて自らを偽り進んで行く様を百鬼夜行としています。
本音を語る舌を切り捨てて尚喉笛を噛み千切る勢いで出て来るもの……そんな「真の声」が一体何なのかは曲中で語られる事はありません。恐らく、この曲を聞く誰の心の中にも、それぞれの形で真の声はあるのではないでしょうか?

“闇に溺れ藻掻いて死ぬか 闇を裂いて足掻いて死ぬか
揺れる提灯 夜風が攫う 取次筋斗 己が命の足跡”
―「百鬼夜行」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

「取次筋斗」は「しどろもどろ」と読みます。
闇に溺れるとは恐らく、嘘をついたまま周りに合わせて生きる事であり、闇を裂くとは真の声に合わせ周りに合わせずに生きてゆく生き様でしょう。
どちらを選ぶのか、曲を聴きながら考えてみては如何でしょうか?

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百鬼夜行(百鬼夜行)/己龍の歌詞

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