試聴
狂ィ収録CD紹介
・シングル「閃光」通常版CType収録
狂ィ感想
何だか、タイトルのいが小さい事で、「クルイ」という感じより、やや巻舌的に発音して発狂している感じが既に漂っています。
曲を聞き始めると、最初は少し綺麗めな曲なのかな?と思ったりもするのですが、すぐにそんな事は無いのだと、思い知らされます。
“僕はあなたが嫌いです。”
―「狂ィ」歌詞(作詞:九条武政)より引用―
「僕は」は少し弱めに、「あなたが」は少しハッキリとした感じで、「嫌いです」に感情をたっぷり込めて。
その3語が左右から畳み掛けるように連なって織り成すこの一文は、何だか普通に言われるよりも破壊力があります。
そして、タイトル通りの、狂って、ぐるぐると頭を振り回すような感じのギターが聞こえてきます。メロディが下がり気味に展開していくのがまた独特な不安感を煽って楽しいです。
Aメロでもギターの下がり気味のぐるぐるメロディは続くので、ライブで全力で暴れると持久力が無くてへろへろになるやつです(多分私だけです)
Aメロの後はサビに入る前に、一度「僕はあなたが嫌いです」が繰り返されます。そんな念押しに嫌いを主張するなんて、どれだけ嫌いなのでしょう。
その後は少し荘厳な雰囲気になります。
寺の中の、荘厳な金細工と仏像がある部屋みたいな、そんな荘厳さを感じます。
そしてサビでは、極彩色の万華鏡のような演奏をバックに、只管にくるくるくるくると邪悪な歌声で歌い続けます。
くるくるとひらがなで書いてしまうと可愛いのですが、実際はこんな表記です。
“狂狂 狂狂狂狂”
―「狂ィ」歌詞(作詞:九条武政)より引用―
勿論、くるくるばかり歌っている訳ではありませんが、くるくる言いすぎてくるくるが凄く頭に残りますくるくる。
最後はくるくる言った後にすかさずデスボイスを出し、そしてテンポ良くギターの、ぐるぐる感のあるメロディへと続きますので聴いていてとても楽しいです。
それなのに歌われるのは嫌いという感情。
なお、「僕」も「あなた」も誰なのか分かりません。
最終的に、嫌いという感情は伝染して広がっていくものなのかもしれません。
だから、「僕」や「あなた」がどういう人物であるかを想像出来るような言葉は他に出さず、誰にでも当てはまるようにしているのだと思います。
嫌いな人に嫌いと言えずにストレスが溜まっている時のストレス解消曲の1つとして、聴いてみては如何でしょうか?
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