「後ノ今宵/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

後ノ今宵収録CD紹介

・シングル「九尾」通常盤H-TYPE収録

後ノ今宵感想

“「隠れんぼする者、この指止まれ」”
―「後ノ今宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用

曲を再生すると、演奏無しでいきなり歌い始めます。
しかも、「か~くれんぼす~る者、こ~のゆびとまれ♪」と、聞き覚えのある、耳に馴染むメロディです。
その後でアップテンポで祭りの様に楽しいイントロが始まります。

粘稠ねんちゅう 柘榴 赫月あかつき 二十二週目の悪阻つわりの晩に
踏段軋る襖の向こう 肉の嗚咽を掻き毟る”
―「後ノ今宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

Aメロは音は低いですが、とてもリズミカルに進んでいきます。
「粘稠」という言葉を知らなかったので調べてみた所、「粘り気があり密度の濃い様」を示す言葉のようです。意味がわからずとも、漢字の雰囲気から何となく伝わる範疇ですね。

己龍は和製ホラーをコンセプトとするバンドなのでかなりエグい表現にはなっていますが、妊娠22週目ともなると徐々に赤ちゃんが大きくなり、妊娠している事を実感し始める人も多いのだとか。

“「もういいかい?」「まだだよ」

「もういいよ」捻れ捩れ回る腫瘍かたまり
―「後ノ今宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

リズミカルなベースが聴こえた後は、「もういいかい?」「まだだよ」は3回程繰り返されます。
しかも、最初は弱めですが、繰り返す度に語気が強くなっている感じです。
親と子ども、どちらが「もういいかい?」と言って、どちらが「まだだよ」と答えているのか。
最後の「もういいよ」はどちらの台詞なのか。
色々なパターンが想像出来そうですね。
個人的には、最後の「もういいよ」は親が耐え切れなくなってしまったのではないかと考えています。

“肉壁を抉り刺し掻爬き剥がす様に
何度も何度も逆手ぎゃくて遡上そじょう
赤黒く下垂した双頭の胎児きみ

声なき細い裂手が掴んだ”
―「後ノ今宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

何回聴いても「胎児」を「きみ」と歌っているように聴こえるのでこのようにルビを振ってみました。
赤子が取り出されてしまう様子なのでしょうね。

しかし、歌詞だけ見るとかなりエグい世界観が見えるのに、曲として聴くと、それをかき消して余りあるメロディの耳馴染みの良さと、バンドサウンドやその他笛などの様々な音色のお祭り騒ぎ。

尚この曲、この後Cメロになるとお経が聴こえてきたりします。

一度、この摩訶不思議な世界観の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

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