「鬼ノ傀儡/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

鬼ノ傀儡収録CD紹介

・シングル「九尾」(Itype)収録

鬼ノ傀儡感想

助走をつけての、下がりながらぐるぐるとした雰囲気のイントロが黄昏時、太陽が落ちてから夜の月が上がるまでを彷彿とさせます。

“幼心故に酷く痛む傷は心の淵に
幼心故に其れは忘却の彼方”
―「鬼ノ傀儡」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

どこか迫真に迫る様な雰囲気がありつつも、ナレーターの様に一歩引いて語っているようにも聞こえるAメロ。

主人公は幼い子供で、山かどこかに捨てられてしまったんじゃないかと個人的には思っています。

それはその子にとって絶望的な出来事だったけれど、子供で順応性が高い事が幸いだったのか災いなのか、山で過ごす生活に順応してしまい、その絶望も薄れつつある……そんな風に私は感じました。

“鬼と化す僕が見た「人」という真の鬼
浮き彫りの残酷は蜜の味 飴玉一つ

僕が僕に至る御話

さぁ、ご覧あれ”
―「鬼ノ傀儡」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

バックの、ホラー感のあるほわっとした音が印象的なBメロ。

子供は山で一人過ごす内に、鬼(もしくは鬼と呼ばれる程に化け物然とした風貌の人間)となるのですが、そこまでの過程をエンターテインメントとして楽しむ人間の方が鬼ではないかと主張しているのでしょう。
ボーカルもかなり強まっています。そんな鬼みたいな人間がいる事に衝撃を受けているかのように。

人の不幸は蜜の味とは良く言いますが、不幸になった当人からすれば楽しんでるんじゃねぇよと、そういう事です。

そんな中で、それでも変わらない真の鬼達に、「僕」は投げ遣りになってしまった……そんな気がします。

“闇に紛れて指折り数え 耳を澄ませて…乞う蟲の息
傀儡の様に張り付き問えば 彼方散々かなたちりぢりの笑い声
闇を払えば赤い現世うつしよ 耳を澄ませて…唄うは鴉
傀儡の様に糸が絡まり弄ばれる僕は独法師ひとりぼっち

何だか勇ましい雰囲気があるメロディのサビ。
でもそれは勇ましさというよりも、壮絶な体験をしたが故に強くならざるを得なかった心の強さ、なのかもしれません。

独りで、夜が来れば闇を耐えなければならなかった子供の不安が、「彼方散々の笑い声」という言葉に表されているのかもしれないと思います。

現世うつしよの世界が朝~昼で、幽世かくりよの世界が夕方~夜、「闇を払えば赤い現世うつしよ」とは、真っ赤に見える日の出の光景で、それでもずっとずっと独りで鬼にならざるを得なかった子供の物語。

皆さんはどう感じますか?

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