「煉獄/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

煉獄収録CD紹介

・シングル「FAMILY PARTY」Ctype収録

煉獄感想

最初は穏やかに事が鳴り響いていたかと思うのですが、そうしている内に急に情熱的になり、そしてぐるぐると渦巻くエネルギーを帯び始めます。

もはやAメロから複雑なメロディラインで、一切容赦する気がない事が伺い知れます。
いや寧ろここを極端に耳に馴染みにくいメロディにする事で、それ以降が耳に馴染みやすくなる効果すらあるのかもしれません。

“「私は引く手数多のお人形さんです」
…御床の餌食…
「動かない軀が恨めしいのです」”
―「煉獄」作詞(作詞:酒井参輝)より引用―

主人公は身体が動かず、無抵抗にならざるを得ないのに多くの人間に遊ばれているようです。
その状態をして、自身を人形であると卑下しているようです。

“垂れ流す偽りの愛に舌舐めずりを…
肉欲塗れ
てらてら光る閃の絶望
突き刺せば開花”
―「煉獄」作詞(作詞:酒井参輝)より引用―

次は折り畳みやヘドバンが似合うリズムのゾーン。
こんなにドロドロとした雰囲気の歌詞を酒井参輝さんが書いているのは珍しいような気がします。
……最近黒崎眞弥さん作詞の曲の感想記事ばかり良く書いているからそう思うのかもしれません。「肉欲~」とか、「突き刺せば開花」から感じるエログロさは、どちらかというと黒崎眞弥さんの得意分野のような気がします。

主人公は本当に遊ばれているのでしょう。「垂れ流す偽りの愛」という言葉から、本気の愛がある事は私には読み取れません。「突き刺せば開花」なんて、見世物にされているような気持ち悪さすら感じます。

サビでは、Aメロのわかりにくさは本当にどこへやら、聴きやすいメロディで、悲痛な叫びの感情がしっかりと伝わってきます。

“其の身を焦がして悶え狂う茜 瞼閉ざせば煉獄の海
爛れた喉元を這いずり回る黒焦げの叫び 降り注ぐ嘲笑の雨”
―「煉獄」作詞(作詞:酒井参輝)より引用―

主人公にも想い人の一人くらいいるのだと思います。
なのに、瞼を閉じても浮かんでくるのは遊び襲い来る男子の顔のみ……
もはや拒絶の為の叫び声を出す健全な喉すら無く、主人公がどのくらい叫びを上げ続けてきたのかが垣間見えます。
なのに見世物にされて嘲笑される……悍ましい、まさに地獄、煉獄の世界が描かれている一曲です。

リンク

煉獄(FAMILY PARTY収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

己龍曲感想記事一覧
50音順です。リリースCDから確認したい方はこちらへどうぞ↓↓↓曲感想記事一覧あ行・愛怨忌焔・秋雨葬送・アナザーサイド・天照・雨夜ニ笑ヱバ・歪・彩・丑刻参・熄・空蝉・自惚レテ愛玩・悦ト...

コメント

タイトルとURLをコピーしました