「朔宵/己龍」を聴いてみた!

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己龍【朔宵】振付講座

朔宵収録CD紹介

・シングル「水無桜」通常盤D-TYPE収録

・シングル「無垢」通常盤CType収録(再録)

朔宵感想

今回はサブスクで聞きやすい、再録版を聴きながら感想を書いてみます。なお、公式動画はシングル「水無桜」リリース時の振付講座のものしか見つけられなかった為、原曲を聴きたい方は動画をご視聴下さい(振付解説の音声が入っていますが……)

印象的なストリングスの音色と、ころころと響くピアノの音が華やかだけれどどこか不気味な雰囲気を放つ楽曲です。

“かごめ かごの中 誰そ彼のあけに落つ
踊る祭囃 せ変える人垣
連ぬる提灯の狭間に ゆらぁり 影
狐面「おいでやおいで」 と笑み 手招き

··嗚呼…ぁ…あぁぁ”
―「朔宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

やや早口めのAメロはボーカルにノイズが入ったような加工がされており、まるで不安を煽るかのように響きます。

「丹」が「にぃ…」と不気味な笑みを浮かべるような感じで歌われているのもホラー感を醸し出しているポイントです。

祭囃子に呼ばれて、狐面を被った、あまりよろしくない何かが来てしまったのでしょう。

右手うのてニ 朱ク滴ル甘ィ 林檎飴
左手さのてヲ 引ク少女繋ぐも 見ズ知ラズ
虚ろ目 鬼火 蒼黒く揺らめき
祭り囃背向けし 空蝉ノ森ニ”
―「朔宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

何だか異界に誘われているような趣のある歌詞です。

右手に持っているものが本当に林檎飴なのか、それとも朱い液体が滴る別の丸い物体なのかは気になる所。

左手を繋いでいる見ず知らずの少女こそが、主人公を異界へ誘う存在なのだと思います。

そして完全に誘われてしまうと、私達が言うところの「神隠し」という現象が起きるのではないでしょうか。

“蝉時雨と共に憂ひに戯らば
十を数ヱ振り返り縷々るる口遊くちずさ
「ねんねんおころりよ」揺蕩たゆたふ子守唄
骨身深く染入りて四方よもは丑刻”
―「朔宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

急にゆったりとしたテンポになり、妖しい雰囲気で響き渡るBメロ。
主人公は恐らく異界に完全に誘われてしまったのだと思います。

多分、「縷々」とかはそんなに深い意味は無くて、ただルルルと口ずさんでいる様子を、歌詞の世界観・雰囲気を乱さないように表現したらこんな漢字が当てはまったとか、そんな感じなのではないかと思っています。

丑刻といえば、丑の刻参りに代表される、何だか恐ろしい事が起こっていても不思議ではない深夜の時間帯です。

“朔の夜 這い出づる
怨み 辛み 妬み 悔闇くやみ 憎染にくし
おびただしきかいな
彼方あちら 此方こちら 其方そちら 何方どちら 伸び出でる

狐面 囁ク
「ほぉら 逃げしゃんせ」

踏み染むあしおと
ゆらァり どろォり べちャり じろり ぐるゥりと
狐面は指差すも
彼方 此方 其方 何方 せせらセラ嗤ゥ”
―「朔宵」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

歌詞の世界観はまるっきりホラーなのに、サウンドは祭囃子のような楽しさがある琴の音色が軽快に響いていて、そのアンマッチがまた言い知れぬ怖さと楽しさを感じるサビ。

夜の闇に紛れた色んな負の感情が、腕の形になって主人公を引きずり込もうとします。

そして狐面が、逃げられるものなら逃げてみろと言わんばかりに囁き、主人公は逃げ出そうとするのですが、結局惑わされて逃げる事が出来ないでいる。
狐面だけがその状況を面白がって笑っている……そんな光景が目に浮かびます。

「狐面 囁ク」~の所は軽快な琴の音色がある事に変わりはないのですが、バックの演奏はほとんど無く、琴とボーカルのみが妖しく響き渡ったりしていて、サビの中でも少しメリハリがある感じです。

和のホラーの世界観に浸りたい時にはとてもピッタリな1曲なので、是非聴いてみて下さい。

リンク

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