「死人花/己龍」を聴いてみた!

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己龍【死人花】振付講座

死人花収録CD紹介

・3枚目のシングル「屡流」収録(C-TYPEのみ)

死人花感想

妖しいまでに美しい花を連想させる独特の音運びが印象的な楽曲。

バンドサウンドと琴や笛を思わせる音色とのの絡み合いがまた絶妙で、美しくも恐ろしい死の世界を描いています。

“怨み毒染み込あせし
宵に手招きまつる
花開く音は慟哭となりて

狂い咲く彼岸の「あか
その足許あしもと狂わす
藻掻もがき刻む傷深く
瘡蓋かさぶた一片ひとひら、はらり”
―「死人花」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

目に浮かぶのは、彼岸花が咲き乱れている様です。
彼岸花には毒があり、墓地の虫除けなどで利用されている事もあるようで、亡くなった想い人の近くには彼岸花が咲いている、そんなイメージがこの曲の根幹にあるのだと思います。

“ほら、あちら…彼ノ岸
琥珀舞う ざわめきに
「言ノ葉」も 彼も攫い
朧に霞む
ほら、こちら…此ノ岸
蒼褪あおざめの水面へと
彼の姿 重ねども
逢瀬も叶わぬ”
―「死人花」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

曲調は急に激しさを増します。
歌詞の主人公は、亡くなった人の後を追いたいと思っているのではないでしょうか?もうこの世……「此ノ岸」にいては、「彼ノ岸」……あの世に攫われて行ってしまった想い人に会う事すら叶わない、と。

“「もう、いいかい?」
「…まあだだよ」
恋し、哀し、愛し
偲狂し”
―「死人花」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

この部分は、泣き声のような声のバックコーラスが印象的です。
「もう、いいかい?」「…まあだだよ」は表記の揺れこそあれど、己龍の楽曲によく使われる、よく知られるかくれんぼの掛け声でもありますが……
今回は、「もう、(そちらに行っても)いいかい?」「…まあだ(こちらに来てはダメ)だよ」という、主人公と想い人の掛け合いの言葉が省略されているのではないかと思います。

“結びし契り指 散るだに千切れ
きりきりキヰからから 斑模様
あかく…あかく…あかく 揺るぎ
紅蓮の滲色にじいろに染む”
―「死人花」歌詞(作詞:黒崎眞弥)より引用―

昔小指で指切りで約束した約束は、想い人の死により無くなってしまった。どんな約束かはわかりませんが、「ずっと一緒にいよう」みたいな約束かもしれません。
想い人の墓の近くで咲いている彼岸花を焔に例えた上で、その色が滲んでいる……主人公が涙を浮かべている様子が描かれています。
「滲色に染む」と歌われた後でコーラスで再び「滲色に染む」と重ねて歌われる構成が、サビの最後を強く印象づけて終わらせています。

亡き人を偲び後を追いたくなった時は、この曲を聴いてみて下さい。そんな気持ちに寄り添ってくれると共に、「まあだだよ」と、引き止めてくれる事でしょう。

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