「舌切雀/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

舌切雀収録CD紹介

・7枚目のシングル「叫声」収録(type-Cのみ)
・22枚目のシングル「花鳥風月」収録(再録)


舌切雀感想

今回は最新シングル「花鳥風月」に収録の再録版を聴いてみます!

舌切雀といえばこんなおとぎ話がある事を思い出す方もいらっしゃるでしょう。

舌切り雀 - Wikipedia

曲を再生すると、いきなり暗く美しい音色と共に響き渡る、眞弥さんの芯の通った透き通る高い声!

ちなみにこれを聴いた後で原曲を聴いてみると、同じ音程の声ではありますが、少し苦しげにも聴こえてくるから不思議なものです。

しかし、和製ホラーとしては苦しげな方が世界観があるようにも聴こえますし、再録の方が音域の幅が広がっていて表現力がありますので、正直どちらも素晴らしいです!

“泣き叫ぶは甲高い 耳鳴りにも似た声が
あちら、こちら、そちら、どちら…
塞ぐ指をすり抜ける”
―「舌切雀」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

まるで、夜に1人で迷子になってしまっているかのような、不安を掻き立てる演奏と歌声がホラー世界を演出します。
どこからともなく聞こえてくる甲高い悲鳴が、耳を塞いでも聞こえなくなる事は無いのです。
この歌の部分が終わり、数瞬おいて掠れた絶叫のような声から徐々に変化してゆくデスボイス、激しくなる曲調は主人公がいる場所が消して安全ではないことを示しているかのようでく。

“逃げ惑うは泣き濡らし 道無き道は闇の中
あちら、こちら、そちら、どちら…
断末魔の静寂へ”
―「舌切雀」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

そして再び不安を掻き立てるメロディへ。
眞弥さんの歌声が少し加工されています。
主人公は逃げ惑い、闇の中へ消えてしまったのでしょう。

「静寂へ」の「へ」部分が、演奏が止まり、眞弥さんの不安定な声の揺らぎが入る為、まるで最後、たった1本点っていたロウソクの火が揺らぎ消えてしまうかのような、そんな怖さを感じます。

えぐり出された僕のあかい言葉は
千切れてのた打ち回り跳ねる
吐き出せずに飲み込む事も出来ずに…
ただ…ただ…僕を逆巻さかまきうねるだけ…”
―「舌切雀」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

おとぎ話の様に舌を切られてしまった主人公。
言葉が朱色なのは、血の通った舌の色なのでしょうか。
言葉として吐き出す事も出来ず、飲み込む事も出来ずに行き場を失った感情が、ただただ相手には伝わらない激情として発されます。
言葉として発したくても舌が無くて出来ないので、意味の無い声としてしか出て来ない状況だと思います。

その状況を表現しているのがまさに曲の最後、歌詞のある部分を歌った直後の眞弥さんの声で、本当に出ない、苦しげな声を絞り出しているかのような声が少し流れて、声のない後奏へと流れて行く様子です。
ホラーな己龍の世界観を堪能出来る1曲となっています。


リンク

舌切雀/ 己龍の歌詞 『ROCK LYRIC』
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