「転生輪廻/己龍」を聴いてみた!

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己龍 「転生輪廻」MUSIC VIDEO

転生輪廻収録CD紹介

・アルバム「転生輪廻」収録

転生輪廻感想

“何時の間にやら此処に堕とされ
溺れかけの命を抱きかかえて
生温い手に引かれて ただ列を成し歩むだけ

生を拒めば罪 死に抗えば罰”
―「転生輪廻」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

もう何だか、Aメロがテンポ早いのも相まって、ひたすらにっちもさっちもいかず追い詰められている感覚が伝わってきますね。
死が罪で、生は罰という価値観なんでしょうか……?

「此処」というのは現世の事で、何時の間にか産み落とされた事を表現しているのだと思います。
で、生き生きとしている訳でもなくただ何となく時間を過ごし、ただ言われるがままに生きている現状をどこか一歩引いた視点から嘲笑っているのだと思います。

“「おかえりなさい」

その声が突き刺さりちらついた面影
私と良く似た
私とは非なる
私を成した罪の箱

見境無き悪食”
―「転生輪廻」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

サビの「おかえりなさい」が少しエコーかかった感じになっているのは、魂の奥深く、遺伝子の奥底から聴こえて来た声だからなんじゃないかと思います。
多分、親が似た価値観を持っているんじゃないかと。
そんな親に対して、私という罪を産み落とした、という意味で「罪の箱」呼ばわりしているんじゃないかと感じました。

親も罪、私も罪……
それを自覚して主人公は、様々な命を見境なく食べ始めるのです。これはきっと比喩表現じゃなく、本当に常識では考えられない生き物を食べ始めている気がします。

“また誰かの罪を一つ貪り現で苟且の罰を受ける
私の罪は誰が喰らうか”
―「転生輪廻」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

「生を拒めば罪 死に抗えば罰」という価値観を当て嵌めると、これは……生きる為に何かを殺して食べる事でその命は罪を内包し、またその命も何かに食べられる事で罪が食べられて移動していく、という感覚なのでしょうか?
何かを食べて生きているから、命は罪でしかない、という感覚なのでしょうか……
そして、自身もまた、誰かに食べられて死ぬ事を望んでいる。

そして主人公は一度死に、同じ価値観を抱えたまま二番で再び現世に産み落とされるのです。

ぐるぐると巡る救いの無い世界感。
ここから抜け出す術があるとしたら、他人に望まれている事に縛られない様にする事なのでしょうが、それはとても難しい事です。
そんな事を考えてしまう一曲です。

視聴環境

再生機器:Xperia XZ3
接続機器:SONY WALKMAN NW-A55(Bluetooth接続/DSEE HXオン)
再生音源:Youtube Musicより通常配信音源

イヤホン:CCA C12

リンク

転生輪廻(転生輪廻)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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