「露一筋/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

露一筋収録CD紹介

「九尾」(己龍13枚目のシングル)収録曲感想
収録曲紹介九尾まずは表題曲。PVがなかなか衝撃的です。妖しさとグロテスクさが同居している1曲です。序盤の畳み掛けるようなメロディから、サビのゆらりとゆらめくようなメロディ。九尾とは恐ろしくも妖艶な存在なのだと認識させられます。なお、九尾のシ...

露一筋感想

“残響 反響 谺する音は燻り
浮かんで…沈んで…まるで溺死の末”
―「露一筋」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

最初は雨音のような、それでいて少しノイズが入っているかのような音と共に、ボーカルが切なく、独白するように歌い上げています。

深く、深く……深く沈みこんだ底にある暗い悲しみのようなものを感じます。例えるならば、悲しくて涙が沢山出るのではなく、もはや涙も出ぬ程に悲しい状態のような気がするのです。

“見上げれば歪んだ現 瞼閉じ歩むは夢路
透明な闇の中 行き着いた水面で”
―「露一筋」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

暗闇の中で導になるかのように響くドラム。それに従って進んでいると、流れるような雰囲気に変わり、やがて澄み渡った水面が広がる……そんなBメロ。

あまりに悲しすぎて、現実逃避をしてしまいたくなっている状態なのだと思います。

“月に吠える孤独の空 幾千もの雫に喰われ
その御許に寄り添うのは…か細き「露一筋」”
―「露一筋」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

月に吠えるとは言いつつも、その美しい演奏と歌声が描くのは、雄々しい男性の姿よりも、優美な女性の姿。

雨が降っている時に、月を見上げていると、溢れんばかりの悲しみが一筋の涙となって流れていく……そんな光景が目に浮かぶようです。
涙は一筋だけれど、雨によって号泣しているようにも、逆に全部雨で実は全く涙を流していないんじゃないかとも思える状態というのはあると思います。そんな状態なのだと思います、恐らく。

静かに何かを悲しみたい時、この曲を聴くと、もしかしたらそっと寄り添ってくれるんじゃないかと思える、そんな1曲です。

リンク

露一筋(九尾収録)/己龍の歌詞|『ROCK LYRIC』

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