「自惚レテ愛玩/己龍」を聴いてみた!

音楽感想

試聴

自惚レテ愛玩収録CD紹介

・18枚目のシングル「春時雨」通常盤Dtype収録

自惚レテ愛玩感想

イントロから荘厳な雰囲気の同期音源と、軽快に跳ねる琴の音が、祭囃子のような雰囲気を演出しています。

“誰そ彼そ我が行く道の礎になり
幸を奪い喰らう度に万歳三唱
愛注ぎ込むは歪な異物 故に溺死の愛玩”
―「自惚レテ愛玩」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

「万歳三唱」の後にはバンザイ!バンザイ!バンザーイ!と本当に万歳三唱のコーラスが入っていて、ライブで盛り上がれるようになっています。

歌詞からは自己中心的な人物像を読み取れる気がします。
他人の幸せを奪い、我が道を行きながら万歳三唱をしている、或いは周囲に求める事が出来る人物なのではないでしょうか?

“腹の中で肥やした厄は甘美な蜜に
舌を出し嗤いましょう それが愛の証
今、目を逸らし耳を塞ぐ貴女方もご多分に漏れず”
―「自惚レテ愛玩」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

合間合間にバンザイ!とコーラスが入るので楽しさが持続するBメロです。

ここの「貴女方」は聴いている皆さんの事を示しているような気がします。

他人の不幸は蜜の味、という言葉がありますが、今何か不幸な事が目の前で起こったとして、目を逸らし耳を塞いでいる皆さんも、その出来事から少し離れる事が出来たら、その不幸を話の種にしたりして楽しんでいたりしませんか?

何だか、そんな事実を突きつけられているようです。

“東の空を焼き尽くし立ち昇る狼煙の向こう
まだ見ぬ明 浮かび上がるか
西の空を黒焦げにし燻り吐く狼煙の向こう
過ぎ去る昨 沈み込むのか
喚く腹の蟲”
―「自惚レテ愛玩」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

サビもリズミカルで華やかで聴きやすいです。

東から日が昇り、西に日が沈んで行く日本という国で、昇る太陽は未来とし、沈む太陽を過去とし。
自分を中心とした視点で過去も未来も見定めようとしているような……あくまでこれから訪れる未来にも、過ぎ去る過去の出来事にも、その中心に自分がいるのだと、歌詞の主人公は主張しているような気がしてなりません。

ただそんな自分の意識は異常だともどこかで気付いていて、自信を持ちながらも自分は取るに足らぬ小さな蟲でもあると、心のどこかではそう思っている……。
「自惚レテ愛玩」というタイトルからも、自分は「愛玩」、愛されて可愛いのだけれど、それが「自惚レ」である事も同時に気づいている。そんな相反する自意識を感じます。

曲がリズミカルで楽しく、どこか祭りの様であるのも、もしかしたら、そんな自分を楽しく美しく魅せたいと思う心と、滑稽にして笑ってくれと思う相反する心を表現しているのかもしれません。

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