「私塗レ/己龍」を聴いてみた!

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己龍「私塗レ」MUSIC VIDEO

私塗レ収録CD紹介

・シングル「私塗レ」収録

私塗レ感想

いつもは音楽の雰囲気と歌詞の簡単な解釈や感想を書いておりますが……

何と今回、作詞者:酒井参輝さん本人の、歌詞解説動画が出ております!

酒井参輝生誕後夜祭 歌詞解説「私塗レ」

(歌詞解説は25分頃から始まります)

後は、解説動画の中でさらにこの動画も参考にしてみて下さい、といった雰囲気の発言がありましたのでこちらも。

【対談】己龍 酒井参輝×アルルカン 暁

なので今回は、歌詞の感想を書かない……のではなく、御本人からはこう解説が出ています、私もそう思ってました、またはこう思ってたんですが違うんですねと、そんな感じにしようと思います。

他の記事に書いている歌詞の解釈や感想がどれだけ当たっているのか、それを測る指標の1つになるかもしれませんし、ならないかもしれません。

私の中では、記事に書いている歌詞の感想は、「違ってもOK、ただし正反対の主張になるようならNG、わかり次第修正」ぐらいの感覚で書いている事をこの機会に明かしておきます。

それでは聴いてみましょう!

イントロのリズムの音がいかにも電子音な感じもして、和製ホラーをコンセプトとし和風な曲を多くリリースして来た己龍とは何か違う、新しい一面が見られそうな予感がする一曲です。

でもギターのメロディなどが入るとどこか不安、不気味さを感じるのは、ホラー感もしっかり残っているという事なのでしょう。

“糸は垂れていた 救いの糸が
見えていなかっただけでそれは
目の前にあり ゆらゆらと揺れ
時に雁字搦めになる”
―「私塗レ」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

前半二文はドラムとボーカルでシンプルに、後半二文は危機感を煽るようなギターと加工されたボーカルで演出されるAメロ。

私は正直、「私塗レ」を最初に聴いた時、参輝さんが自身について書いた曲だという事だけは知っていたので、この歌詞は参輝さんから見た己龍の事なのかな、と思っていました。

近くにいすぎてわからなかった頼れる仲間のいる場所であり、時には「己龍の酒井参輝として」の理想を見せてくる場所であり、みたいな……

そんな風に思っていましたが、解説動画を見ると当たっているような当たっていないような、という所ですね。

こうなれたら救われるという道はわかっていて、でもそこにどうやったらたどり着けるかわからなくて、周りの人は助けようとしてくれるけれどプライドもあって助けを素直に受けられない(個人解釈による超要約の為、正確なニュアンスは解説動画をご覧下さい)、といった感じの様です。

“私は思う 救いとは何を以て救われるのか
私は思う 何故にここまで苦しむのでしょう”
―「私塗レ」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

耳に馴染みやすい「私は思う」のコーラスと、独特なメロディラインの掛け合いのBメロ。

私はここは文字通りに理解した上で、どうすれば救われるのかを決めるのも、何故そんなに苦しんでまでやろうとするのかも、全て自分自身で決める事なのだと思いました。

全部放り投げて気楽に生きられればそれは救われているし、苦しむ事にもならない。でもそれを許さない自分がいるからこそ、苦しむし、どうすれば救われるのかを悩むようになるのかと。

解説動画ではほぼ文字通りの事が言われていたような気がします。
「自分に素直に生きたいのに何でこんなに苦しまなければいけないのかわからない」といった旨の発言をされていましたが、優しさを受ける事を甘えと感じる、プライドのある自分が、苦しまずに楽しくやる事を許していないような気がします……?

“壹 殻に閉じ籠る
貮 声に耳を塞ぐ
参 そっと目を閉じる

「ああ、そう…これで良い」

ほら 無駄に踠いている
でも それで良いのでしょう?
また 誰かが嗤っている

「ああ、そう…これで良い」”
―「私塗レ」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

楽しげな和風要素も顔を出した後の、デスボイスも使われていてライブで盛り上がりそうなCメロ。

私は、殻に閉じこもって、何も見ない聞かないで楽な方向に行くのが良いと感じるのも自分だし、より良い結果を求めてもがくのが良いと判断するのも自分なのだというメッセージに感じました。

解説動画によると、周りの優しさに頼らない為に殻に閉じこもり、耳を塞ぎ、目を閉じているようです。
そして、周りの優しさを気にする間も無いくらいに自身を追い込んでしまおうという考えに至ったのだそう。

“「これが私であるからこそ それ以外私に非ず」
そんな風に一体どれだけの私を殺して来たのでしょう
一人でも私を救えば それは私への裏切り
死する痛み それと向き合う事が「生きる」という事なのでしょう”
―「私塗レ」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

「そんな風に一体どれだけの私」~の部分がだいぶ畳み掛けるようになっているので、今に至るまで多数の「私」を殺して来たのかな、と個人的には感じました。

最初の、「これが私」~で示される「私」こそが理想の私であり、それ以外の、例えばぐうたらしたい私なんかは私じゃない!と多数の「私」を拒絶している人は沢山いるんじゃないかと思うこの頃です。

解説動画によると、自身を貫き通す為に弱さ・甘え・疑問を考えないようにして来たとの事でしたので、きっと数え切れない程の「私」が参輝さんの中で押し潰されていたのかな、と思っています。一度決めた「私」を裏切らない為に。

今回は自分の考えを書いた上で解説動画を見て自分なりに理解した事を書いてみるスタイルにしてみましたが、微妙に当たっているような当たっていないような、といった所でしょうか。

参輝さんと同じように、自分に責任を持つ、いや持ちすぎるくらいの人が聴けば私よりもこの曲の理解度・共感度は深まると思いますので、是非一度聴いてみて下さい。

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