「私ハ傀儡、猿轡ノ人形/己龍」を聴いてみた!

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己龍「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」MUSIC VIDEO

私ハ傀儡、猿轡ノ人形収録CD紹介

・シングル「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」収録
・アルバム「転生輪廻」収録

私ハ傀儡、猿轡ノ人形感想

“瘡蓋を剥ぎ取る 丁寧に 破れない様に
指でなぞる
「私」を確かめるかの如く
捻り詰め込んだ美徳の刃が切り刻む”
―「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

イントロからいきなりボーカルソロです。
最初の一文は全く楽器の音がありませんので、艶かしい息遣いまで聞こえてきて耳が幸せになります……
勿論これは私が黒崎眞弥さんの声を好んでいるからであり、表現として怖くないとかではなく、そんな雰囲気です。

「指でなぞる」~からは重厚なバンドサウンドも入ってきて、黒崎眞弥さんの歌い方も邪悪な雰囲気のものへと変わります。

“剥がれて行く 崩れて行く
曖昧な歪が残った
其方から此方を抜け彼方が見透かせるかの様
爪と肉の間に食い込んだ滓
それはかつて焦がれ焦がれた綺麗な戯れ言
掻き毟り取り溢れた蜜の味
それは今も…”
―「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

Aメロはじんわりと狂気が侵食していくような、ゆったりとしたメロディ。

「爪と肉の間に~」からはデスボイスでリズミカルに展開していきます。

でもその中で「焦がれ焦がれた綺麗な戯言」だけがデスボイスでなく確固たるメロディを持って響いてくるので、そこが強調されて印象に残ります。

「掻き毟り取り溢れた」ものって多分血で、それを蜜の味とか表現しちゃうのは狂気に満ち満ちているなぁ……と思います。

それとも一人称が無いので実は歌詞の主人公を見つめる他人からの視点で描かれていて、その有様……他人の不幸が垂れ流される様を蜜の味として喜んでいるのでしょうか。

“流れて行く 壊れて行く
慥かな異物が残った
吐き気さえ飲み干して 喉を這い出ずる手を噛む
「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」”
―「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

そして再びじんわりと狂気に満たされていくAメロへ。
その後、サビに行く前の「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」が、またまた一瞬だけボーカルのみになるのですが、男性が歌っているとは思えぬ程女性的な声が聞こえてきます。
儚くて美しく、弱々しい……

“津液に溺れ錆びた声が私を喰い破る
乞えば溢れて また一つ増える「穴」
映せば在れど無く 黒い枷に塗れた物言わぬ傀儡一つ
触れてみれば…ざらり…ざらり…”
―「私ハ傀儡、猿轡ノ人形」歌詞(作詞:酒井参輝)より引用―

直前の弱々しさはどこへやら、もしくはそれがあるおかげで際立っているのか、和の雰囲気は忘れずにとても力強いサビが流れてきます。

でもこれ、実はYoutubeチャンネルの動画で一度同期音だけ流れた事があって、その時に「バンドサウンドがなくなると、こんなに優雅さが際立つのか……!」と驚いた覚えがあるので、動画も貼っておきます。

自分たちの曲ならシンセだけでもわかる説(7: 10~辺りから)

結局、主人公は数多の枷に捕らわれ、物言わぬ傀儡人形になってしまったのでしょう。

そして物言わぬ傀儡人形にさせてしまった其れは、今度は人形に触れた貴方へと伝染する……

そんな恐怖を描いているのだと私は思います。

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私ハ傀儡、猿轡ノ人形(私ハ傀儡、猿轡ノ人形)/己龍の歌詞-ROCK LYRIC

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