0/キズ~レビュー190曲目~

V系一曲レビュー

~0収録CD紹介~

・5枚目のシングル「0」収録



~0感想~

ダークな雰囲気のアルペジオから始まったかと思いきや、序盤の歌い初めは独白の様に始まります。

“生まれなくて良かった
名前【使命】もなく落とされ
ここは何処 あゝ”
―「0」歌詞より引用―

歌詞から見えてくる光景も真っ暗です。
何処かもわからない場所に名前も使命もなく産み落とされ、ならば生まれない方が良かったと、嘆いているかのようです。

この独白が終わると、急に曲調は攻撃的に変化していきます。
ですがどこか暗さは保ったままです。

“何もなかった何もなかった
善悪さえも幸福さえも
何もなかった何もなかった
無意味な運命の中”
―「0」歌詞より引用―

自分の人生には何も無くて無意味なものだったのだと、「0」というタイトルに相応しい程の虚無的な世界観が広がります。

でも、よく見て下さい。歌詞は過去形なのです。今は何かを手にしたからこそ、それまでは何もなかった事がわかったのではないでしょうか?

“誰かに持たされたの?
望み薄い命綱は
自由を縛り絡みつき
首を締めるだけ”
―「0」歌詞より引用―

例えば望み薄い命綱って何なのでしょう?自分を助けてくれもしない人からの言いつけなどでしょうか?
そういった言葉に縛り付けられ、自分の思い通り動けずにいる……そんな状態を描いているようです。

“幾らするの?その理想は
誰に言えばくれるの
どうせ現実を売り渡し夢を買う
なんて悲しい なんて苦しい
望みさえあるはずない
どうせ何も持たされずの命に救いはない”
―「0」歌詞より引用―

何も持たされない命に救いは無いと言い切ってしまっています。
ここで反応は恐らく2つにわかれるのではないでしょうか。
1つは、どうせ何も無いのだからと諦めてしまう道。
もう1つは、どうせ何も無いのだからと吹っ切って理想の道へと前進する道です。

どちらを選ぶかは自由ですが、人は幸せを求めて生きていこうとします。
この曲を聴き、PVの質問の回答について考え、「これだ!」という回答が出来ればきっとそれはとても強い人なのだろうと思います。

生きる意味の根源について考えさせられる1曲であり、あまり落ち込んでいる時とかに聴くのはオススメは出来ませんが、そのくらい印象的な楽曲です。



~リンク~

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