少年/黒夢~レビュー9曲目~

~少年収録CD紹介~

・11枚目のシングル「少年」収録

・6枚目のアルバム「CORKSCREW」収録

・ベストアルバム「EMI 1994~1998 BEST OR WORST」収録

・ベストアルバム「黒夢シングルズ」収録

・ベストアルバム「黒夢コンプリート・シングルズ」収録




~少年感想~

この曲はイントロからアコースティックギターの音が攻撃的なリズムを刻んでいます。

アコースティックという辺りが少し儚さを感じさせもしますが、ボーカル清春さんの、ふとすると縋っているようにも聞こえるボーカルが、抑圧からの反抗、いや、救済を求めているように聴こえてきます。

“優しげなこの街ではモラルという手錠が
味気ないガム噛んでる僕の腕に掛けられそう
baby 人の群れが、同じ顔で、通り過ぎて行く…”
―「少年」歌詞より引用―

ただ無気力に生きている主人公が、こうしなさいああしなさいと、例えば学生であれば勉強しなさい、社会人であれば仕事をしなさいと、周りの人々に価値観を押し付けられる様子が描かれています。

“無理してでも明日は不自由さを取り除きたい
急いでいる姿を見て、世捨て人が馬鹿にした”
―「少年」歌詞より引用―

かといって、では無茶苦茶頑張って自由な未来を手に入れようと努力すると、今度はそんなに急いでやる必要もないのに、とまた別の周囲の人々に評価をされてしまいました。
周囲の反応が描写されている辺り、周りの評価に、主人公が翻弄されているような気がします。

“そう、微かにドアが開いた
僕はそこから抜け出すだろう
この狭い地下室では何か狂っている 狂っている
わずかな願いを握り締め 少年は信じてた
誰の声より誰の夢より 逆らう事 逆らう事”
―「少年」歌詞より引用―

サビではそんな少年の状況を変える為の光が僅かに差し込んで来た事を示しています。
少年は、ただただ周囲に逆らっていく事だけが現状を打破する方法であると信じ、反発をする事で進んで行きます。

逆らう事しかこの抑圧から抜け出す方法は無いから反抗する、でも本心は助けて欲しい、そんな曲なのだと思います。

そんな気持ちを大々的に歌う事も許されないから、町の片隅で、誰にも気に止められる事も無いまま、アコギを片手にストレスを発散している……そんな光景すら浮かんでくる一曲です。




~少年リンク~

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