au revoir収録CD紹介
・メジャー2枚目のシングル「au revoir」収録
・メジャー1枚目のアルバム「merveilles」収録
・ベストアルバム「La Collection des Singles」収録
・ベストアルバム「La Meilleur Selection de MALICE MIZER」収録
au revoir感想
キラキラしたSEと、まるで逆再生をしているかのような小さなピアノの音が、ドラムを機に、ヴァイオリンを交えた穏やかなバンドサウンドへと変貌する1曲。
“いつも二人分の響く足音が続いてた道で
枯れ果ててしまった街路樹達が
大きくなった歩幅を気付かせた”
―「au revoir」歌詞(作詞:Gackt)より引用―
穏やかなピアノの音とリズミカルなドラムの音がシンプルに響くAメロ。
その道は、歌詞の主人公ともう1人の人物が日常生活でいつも通る道で、街路樹が枯れていますので季節は秋です。
かつて通っていた時は、街路樹を通り抜ける、もしくは樹から次の樹に移動するのにもっと歩数がかかっていた筈なのに、思っていたより少ない歩数で移動出来た事に気付き、過去のある時点から成長して歩幅が大きくなったのだと気付きます。
それだけ時間が経過したのだ、と。
“肩にすれ違う小さな落ち葉がまた空に戻って
そんな吹き荒ぶ風さえも今はなぜか愛しくて
そっと微笑んでいた”
―「au revoir」歌詞(作詞:Gackt)より引用―
主人公は落ち葉や風に何故か愛しい人の面影を見たような気がして微笑んでいます。
とても優しい雰囲気の世界観ですね。
“窓辺にもたれる見なれた姿が
陰る陽射しに映し出されて消える
あふれる想いにつぶやいた言葉は
「せめて夢が覚めるまで…」”
―「au revoir」歌詞(作詞:Gackt)より引用―
一定のリズムで単独の音を奏でるピアノが、どこか寂しいような、嬉しいような感情の変化を感じさせるBメロ。
もう既に愛しい人は主人公の傍にはいなくて、ふと幻を見てしまったりするようです。
そして夢の中で会いたい、夢が覚めるまでは一緒にいたいと思うのでしょう。
“もっと
あなたを抱きしめ眠りたい
優しい記憶に変わった今でさえも
この腕で抱きしめ眠りたい
出会った頃の二人のように”
―「au revoir」歌詞(作詞:Gackt)より引用―
ヴァイオリンが穏やかに鳴り響くサビでは、別れが優しい記憶に変わってしまう程に時間が経過してもなお、二人で一緒に眠りたいという主人公の消えない愛情が歌われています。
聴いていて少しの寂しさと、穏やかな優しさを感じられる、まさに秋の名曲だと私は思います。
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