「月下の夜想曲/MALICE MIZER」を聴いてみた!

音楽感想

月下の夜想曲収録CD紹介

・メジャー3枚目のシングル「月下の夜想曲」収録

・メジャー1枚目のアルバム「merveilles」収録


月下の夜想曲感想

かつてGACKTさんがボーカルとして在籍していたバンドです。

このバンドに重大な影響を受けたバンドは、無数にいるのではないでしょうか、それ程、偉大なバンドです。

本作はイントロからゴシックでクラシカルなオルガンのような音色が、耳慣れぬからこそ耳に残る音階を奏で心を掴みます。特に教会のイメージがある音楽が大好きな方にはたまらないかもしれません。

そしてそのままどこか幻想的な同期音と共にギターやドラムといったバンドサウンドは愉快なリズムを奏で、まるで歌いながら舞台の上で踊るミュージカルのような美しさを感じられる楽曲となっています。

また、ボーカルのGACKTさんは今でこそかなり重厚感のある歌い方・声をされていますが、この曲を収録されている時はまだまだ若く、しかし若さ故かのびやかな歌声があり、そこもまた一味違って魅力があります。

“何かに導かれ、森の中を歩いていた幼い僕は
不思議にもただ引き寄せられるままに

古い小屋に着いた僕は、
ホコリにまみれた横たわるピエロに気を惹かれる”
―「月下の夜想曲」歌詞(作詞:Gackt)より引用―

歌い出しは情景描写となっています。
凄くファンタジーな世界観がここにあります。

人形かれは哀しそうな…でも嬉しそうな顔をして
屋敷に連れてってと…涙を浮かべ僕に抱かれた

階段を登り抜け、
光を放ち彼を待つ少女の人形と互いに見つめ合う”
―「月下の夜想曲」歌詞(作詞:Gackt)より引用―

ピエロは恐らく、屋敷に待っている少女の人形にずっと会いたかったのでしょう。
しかしそれを叶える事は出来なかった……何故なら彼もまた、自ら動く事の出来ない人形だったからです。
だからこそ、常に誰かを呼び続け、そしてそれに反応して幼い僕が来てくれた事に対し、嬉しそうな顔をし、涙を浮かべて、屋敷にいる少女の人形の元へ連れて行って欲しい、と頼んだのです。

“月の光は彼らを…踊る彼らを映し出し、
壁に映る姿は生まれ変わる前のままに

見つめ合う二人は”最後の夜…”と、つぶやいて
この夜が明けるまで熱い想いで踊る”
―「月下の夜想曲」歌詞(作詞:Gackt)より引用―

ピエロの人形と少女の人形は、きっと生前は深く愛し合う男女だったのではないでしょうか?

「最後の夜」というのは例えば、二人が出会い踊る奇跡を最後に、ピエロの人形と少女の人形から魂が成仏してしまい、二度と会えなくなる事を示しているのかもしれません。

もしくは、生前に愛し合いすぎたが故に何か神の怒りに触れる様な事を行ってしまい、罰として、最後に一度だけ出会う事を許された人形の姿に変えられてしまった……なんてファンタジーなストーリーが隠されているのかもしれません。

だからピエロの人形は、幼い僕を見つけた時、嬉しそうな顔もしますが同時に哀しそうな顔もしているのです。二人で踊る夜が終わってしまえば、もう二度と会えなくなる事を知っているから。

“綺麗な夜だから…哀しい夜だから
優しく笑って見守ってあげる
寂しい夜だから…最後の夜だから
これからも二人を離したりはしないから”
―「月下の夜想曲」歌詞(作詞:Gackt)より引用―

サビの歌詞では、恐らくその事情を、屋敷に連れて行っている間にピエロから聞いたであろう幼い僕が、二人の様子を見守っている場面が描かれています。
「これからも二人を離したりはしないから」とあるので、全てが終わって動かなくなった少女の人形とピエロの人形を揃って持ち帰ったりしていそうですね。この一夜に起きた夢のような、奇跡の出来事を忘れない為にも。


リンク

MALICE MIZER 月下の夜想曲 歌詞
MALICE MIZERの「月下の夜想曲」歌詞ページ。「月下の夜想曲」は、作詞:Gackt、作曲:KOZI。
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