試聴
僕等の影収録CD紹介

僕等の影感想
少し重く暗めなギターの音が歩くようなリズムで演奏されており、雨の降る中をゆらゆら、微かに横に揺れながら歩いているような光景が目に浮かんできます。
“さよなら 頭を過ぎる
「またね」じゃなくて「さよなら」?嫌だ”
―「僕等の影」歌詞(作詞:逹瑯)より引用―
呆然と呟くような声で歌が始まります。呟いている時は演奏も殆ど聞こえないくらい静かです。
そこから徐々に、微かに力が強まって行き、「嫌だ」で極端に感情が爆発したかのように絶叫するのが印象的です。
最初は別れの言葉を言われて意味がわからず呆然とするが、少し間を置いてその意味をまずは表面的に理解し、そして拒絶する……そんな経験をした事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
“僕らの需要と供給は
釣り合いとれずデフレーション”
―「僕等の影」歌詞(作詞:逹瑯)より引用―
僕から見れば相手の需要はとてもあるのに供給が無く、相手から見れば僕の需要は殆ど無いに等しいのに過剰供給。
そんな状態ではお互いに愛の感情を高め合う事など不可能で、むしろどんどん冷めて低くなっていく……二人の関係が段々冷めて行く様子が表現されています。
“何もないから きつく抱きしめた
何もないから僕等二人には愛だけじゃもう 進めやしない”
―「僕等の影」歌詞(作詞:逹瑯)より引用―
この「愛だけじゃもう 進めやしない」の所の歌声とクリーンギターの絡みが個人的には好みです。
何もないから抱きしめてみたけれど、愛だけじゃ進めない。
なら進む為に何が必要なのかは、この曲では明かされていません。
私は恋愛経験に乏しいので、なかなかその境地を想像する事が難しいのですが、色んな恋愛経験を経た方がこの曲を聞いてみたりしたら、何か答えのようなものが見つかるのでしょうか?
もし聴いて何かわかった方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいものです。
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