~百鬼夜行バス収録CD紹介~
・6枚目のシングル「百鬼夜行バス」収録
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~百鬼夜行バス感想~
怪盗戦隊の名の通り、色々なバンドの楽曲をパク……では無く、オマージュして楽曲を発表している彼らですが、今回は和製ホラーをコンセプトとする「己龍」をオマージュした楽曲となっています。
公式に許可はされていませんが、己龍のメンバーもTwitterでその存在を明らかに意識した発言をしているなど、黙認はされていると思われます。
(ちなみに個人的には他のバンドさんもこのスタイルを通していただけると、ヴィジュアル系シーン全体的の活性化に僅かながらでも繋がるんじゃないかと思っています)
この楽曲の中でも、元ネタの己龍楽曲「百鬼夜行」で使われていたような笛の音色が使われ和風らしさが演出されていますが、驚いた事に、MV中で笛を吹いているギターのメンバー、ジュエリーブランドエックスさんが本当に笛を吹いた音色を収録しているとの事。
己龍メンバーで笛が吹けるメンバーがいるという情報はキャッチしておりませんので(公表されていないだけかもしれませんが、和製ホラーをコンセプトにする上で非公表にする利点はあまり無いかと思っています)、「和風音楽」の観点ではもしかしたら怪盗戦隊の方が一枚上手なのかもしれません……?
しかし歌詞は和製ホラーのそれとはかけ離れた、バンギャルが遠征で夜行バスを利用する様子が描かれています。
“足裏樹液シートに耳栓
アイマスクに腰用の枕
すっぴん誤魔化せるから
伊達眼鏡は便利ね”
―「百鬼夜行バス」歌詞より引用―
長い距離を走る夜行バス生活を少しでも快適に過ごす為のアイテム・豆知識が凝縮されています。
“本当は新幹線で行きたいけど
チェキが買えなくなるから
泣きたくても 足むくんでも
夜を走り進むは 百鬼夜行バス
移動中寝ておきたいのに
誰かのイヤホン 音漏れ
ヒソヒソ話 食べ物の匂い
前の人シート倒し 迫り来る”
新幹線の料金は安くても万を超えるようですが、夜行バスは5000前後、割引等も駆使すれば2000円以下に収められる場合もあるようです。
チェキはインスタントカメラで撮影された写真の事で、大体ライブのグッズを販売している物販のコーナーで1枚500円~1000円程度で販売されている事が多いです。
歌詞の主人公は高い交通費を払うくらいならグッズを購入してバンドの売上に少しでも貢献しようという、バンギャルの鏡のような人物ですね。
その後は夜行バスあるあるです(私自身は夜行バスを利用した事はありませんが、絶対あるあるだと思っています)
“もういいかい?まだだよ
もう着くかい?
2時間しか乗ってないから
まだだよ まだだよ
まだまだまだまだまだ
9時間かかるよ”
夜行バスはとにかく長い時間かかるようですね。
「もういいかい?」「まだだよ」は、元ネタの己龍の楽曲で割とよく使われる歌詞となっています。
ざっと見てみましたが、
「桜絡ミ」、「死人花」、「井底ノ蛙」、
「天照」、「後ノ今宵」などの楽曲で使用されています。
怪盗戦隊さんが如何にリスペクトをもってオマージュを行っているのか、その片鱗が伺えますね。
是非元ネタと一緒に楽しんでいただきたい一曲です。
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~合わせて聴きたい?!楽曲紹介~
とりあえず「百鬼夜行バス」を聴く前に一度元ネタとして聴いていただけるとより楽しめるであろう楽曲を紹介します。
・百鬼夜行/己龍~レビュー93曲目~
本楽曲の大部分の参考元となっている楽曲です。
サビの一部分などで明確に参考にされていると思われる楽曲です。
~百鬼夜行バスリンク~
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