オンライン御朱印授与について思うこと

コラム
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オンライン御朱印授与について思うこと

コロナ禍以降、急速に広がった「オンラインでの御朱印授与」。

郵送やWeb注文で授かることができるこの仕組みは、神社仏閣との新しいご縁の形として注目を集めています。

私自身も実際にオンラインと現地参拝の両方で御朱印を授与いただいた経験がありますが、それぞれに感じたことをここで少し綴ってみたいと思います。

その場所に身を置くことの尊さ

まず、神社仏閣とは本来、その地に足を運び、空気を感じ、音を聴き、自然と一体になってこそ深く心に響く場所だと私は思います。

風に揺れる木々の音、石畳を踏みしめる感覚、静謐な境内に漂う気――それら全てが参拝という行為を豊かにし、御朱印を通してのご縁を深いものにしてくれます。

現地での授与には、そこにしかない「気」が宿っていると感じます。

オンラインならではの「ご縁」のかたち

一方で、オンライン授与では中々そういった「気」を感じる事は難しいと思います。

ですがオンラインならではの「ご縁」もあります。

特に印象的だったのは、妙輪寺などの一部の寺院で、申込時に住職へのメッセージを添えられる仕組みがあったことです。

そのメッセージに対し、丁寧な手書きの返信が同封されていた時の驚きと感動は、今でも忘れられません。

このように、直接訪れることができなくても、「言葉」を通じて想いを届け合うご縁のかたちもまた尊いものだと思います。

訪れたくても訪れられない人のために

さらに、身体的な事情や地理的制約からどうしても現地に行けない方にとって、オンラインでの授与はまさに救いとなります。

その場に足を運べないとしても、心からその神仏に祈り、ご縁を望む強い意志があるのなら、オンラインという手段はむしろ大切な架け橋となり得ます。

「現地に足を運べないけれど、心はどうしてもご縁を結びたい」――そんな想いに寄り添ってくれる神社仏閣があることに、深く感謝したいです。

こうして振り返ってみると、実際に参拝し、現地に足を運ぶこと、その場で感じる「気」の大切さが一番大切なものではあります。

ただ、それが叶わない人の為の救いの手段としてなら、オンライン授与は新たな信仰のかたちになり得るのかもしれないと思います。

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