甲賀忍法帖/陰陽座~レビュー19曲目~

陰陽座は妖怪をテーマにしたヘヴィメタルバンドですが、どこかのインタビューで、見た目にもこだわっているからヴィジュアル系、という意味でヴィジュアル系に括るのは構わないといった旨の発言をされていた記憶がありますので、ここではV系に通じるものとして紹介させていただきます。

~甲賀忍法帖収録CD紹介~

・10枚目のシングル「甲賀忍法帖」収録

・6枚目のアルバム「臥龍點睛」収録

・1枚目のベストアルバム「陰陽珠玉」収録

・3枚目のベストアルバム「龍凰珠玉」収録

・2枚目のライブアルバム「陰陽雷舞」収録




~甲賀忍法帖感想~

UHF系テレビアニメ「バジリスク~甲賀忍法帖~」オープニングテーマともなっている曲。
数多くのベストアルバムに収録されているという事は、陰陽座を語る上では外せない1曲であるという事が伺えます。

祭囃子のような笛の音と、ヘヴィメタルならではの重厚感と疾走感のあるバンドサウンド、そこに、陰陽座ツインボーカルの1人、女性の黒猫さんの美しい歌声が重なり、そこには日本の美しい和の世界観が描き出されます。

また、ツインボーカルのもう1人であり、ベースも務めている男性の瞬火さんの深い知識から繰り出される歌詞は、全て古風な日本語となっています。

その音の響きすらも、陰陽座が奏でる和の世界観に迎合したものであり、素敵な、オススメしたい一曲です。

それでは歌詞の解釈に入ります。

“下弦の月が 朧に揺れる
夜を 包む叢雲むらくも
はりつけられた つがひいな
絡める 非情の罠”
―「甲賀忍法帖」歌詞より引用―

朧に薄れながらも光る月を、雲が隠してしまうような夜。
非情なる罠により、男女の夫婦が捕まってしまう。

“嗚呼 今もくす
想い胸に しかと宿らば(せん)”

歌詞の主人公の胸の中には今も燻っている想いがあるのですが、その想いを確かに胸に秘め、前に進んでいこうという思いが読み取れます。

“水の様に優しく 花の様にはげしく
震える 刃で 貫いて
宿命さだめられた 涙を
瞳の奥 閉じても
貴方を まぶたが 覚えているの”
―「甲賀忍法帖」歌詞より引用―

刃で貫きはしますが、震えているという事は、やはり恐怖がどこかにあるのでしょう。
それでも水のように、花のように優しくも力強い力で貫きます。
「宿命られた涙」とは既に決定してしまった別れの運命の事で、決して泣かぬように瞼を閉じても、閉じた瞼に想い人の姿が思い浮かんでしまう……そんな曲なのではないでしょうか。




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