脳内モルヒネ/PIERROT~レビュー140曲目~

~脳内モルヒネ収録CD紹介~

・インディーズ3枚目のミニアルバム「CELLULOID」収録

・メジャー14枚目のシングル「脳内モルヒネ」収録

・ベストアルバム「DICTATORS CIRCUS-奇術的旋律-」収録

・ベストアルバム「HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION」収録



~脳内モルヒネ感想~

何度か再録が繰り返されている楽曲です。

基本的には明るく聴きやすい曲ではあるのですが、イントロの不気味なのにリズミカルで明るい不思議さや、歌詞の内容とのアンバランスさが凄い一曲です。

“陽の当たらない道を好んで 死に場所を探してる
僕を選んだ君に別れの言葉もかけられずに先走る

幼児期まで逆昇る記憶の一部が語り始めたトラウマ”
―「脳内モルヒネ」歌詞より引用―

普通のポップスであれば恐らく「僕を選んだ君」との出会いがトラウマを克服していてもおかしくないのですが、この主人公は「君」と出会おうが関係なくトラウマに苛まれ、「死に場所を探して」います。

“手毬をつく君の顔が黒い羊に見える”
―「脳内モルヒネ」歌詞より引用―

「黒い羊」……英語で「Black sheep」は、厄介者、という意味があるのだそうです。
主人公にとって「君」の存在は、死にたいのを邪魔する厄介者でしかない、という事なのでしょうか。
するとやはり主人公は「君」を完全に無視する訳にいかない程には意識している、という事になるのでしょう。

“脳下垂体はすでに生き続ける事をあきらめ始めて
脊髄にモルヒネを せめて気が狂わぬ様に与えてくれる”
―「脳内モルヒネ」歌詞より引用―

何という事でしょう、こんなサビの歌詞なのに曲の中で一番ポップなメロディがあてがわれています。
油断すると、「脳下垂体は~♪」と思わず口ずさんでしまいそうです。
モルヒネは強力な鎮痛作用を持つ医療用の麻薬です。
そして、多幸感をもたらす事もあるようです。脳内で似たような物質が分泌される事もあります。
(※あくまで楽曲解説の為に簡単に調べた内容です、もし本当にこの成分を必要とする人が当ブログを見ていたら今すぐブログを閉じて、専門の医師の意見を聞いて下さいね!)

この楽曲に漂う不気味な明るさ、アンバランスさは、死にたいと思う程の深い闇を、モルヒネを投与する事で感じなくさせているというアンバランスさを表現しているのかもしれません。
一度聴いたら耳から離れなくなる楽曲です。



~脳内モルヒネリンク~

PIERROT 脳内モルヒネ 歌詞―J-Lyric.net

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