試聴
アルカロイド収録CD紹介
・アルバム「Tears」収録
アルカロイド感想
細かく刻まれるギターの音色が、どこか電子的に感じられるイントロから曲が始まります。
“脳下垂体はまだ泣き叫ぶ事をまだ止めようとしない
空白に紛れた無邪気に笑った君を騙してるまま”
―「アルカロイド」歌詞(作詞:Royz)より引用―
電子的に感じられた音色の印象が、Aメロの「脳下垂体」という歌詞と合わさって、病院にいるのかなという印象に変貌していくAメロです。
疾走感があるまま進んでいる辺り、もう余り時間が無いという事も表現しているのかもしれません。
何まであまり時間が無いのか?
その命が失われるまで、です。
なのに本能はまだ生きる事を諦めていない状態なのだと思います。
「空白に紛れた無邪気に笑った君」は、回想の中の存在なのかもしれません。
それとも、本当に病院に見舞いに来たのかもしれませんね。
“タブーを首にぶら下げながら
淡い想いが口から零れた
火花散る細胞のバランスに
踊らせられながら叫ぶ”
―「アルカロイド」歌詞(作詞:Royz)より引用―
Bメロは急に重低音重視の何だか荒々しい感じへと変貌します。
タブーとは何でしょう?
例えば延命するための管みたいなものでしょうか?
そういった物を首からぶら下げてでも、君が好きだから生きていたい、という強い意志を感じます。
“君の側で苦しみを捨て
連れ去りたいけど oh
脈打つ音が
二人の希望に満ち溢れていた
未来を濁らす”
―「アルカロイド」歌詞(作詞:Royz)より引用―
サビは聴きやすくて爽やかなメロディをしているのに、そこに入るのに絶叫が入っているので、主人公は今物理的に本当に苦痛を感じている状態なのだろうと思います。
「脈打つ音が」「未来を濁らす」よりも、「脈打つ音が(消えていくのが)」「未来を濁らす」と考えた方がこの曲の世界観には自然なのかなぁ、と考えます。
脈打つ音だけだったら未来は濁るよりも輝いていそうなものなので……
視聴環境
再生機器:Xperia XZ3
接続機器:SONY WALKMAN NW-A55(Bluetooth接続/DSEE HXオン)
再生音源:Youtube Musicより通常配信音源
イヤホン:CCA C12
リンク
アルカロイド(Tears収録)/Royzの歌詞|『ROCK LYRIC』

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