青春はリストカット/R指定~レビュー175 曲目~

~青春はリストカット収録CD紹介~

・14枚目のシングル「青春はリストカット」収録
・3枚目のアルバム「VISUAL IS DEAD」収録

※「波瀾万丈、椿唄」収録のものはタイトルは同じですがここで紹介するものとは違う曲となっています※



~青春はリストカット感想~

タイトルや歌詞は衝撃的ではありますが、曲調は暗めですがとても耳に残りやすいメロディと、ノリやすいリズムで構成されている楽曲です。ライブでは暴れられそうです。

年齢としては青春時代、学生向けの曲ですね。

でも少し言葉を変えてしまえば全年齢の死にたい方向けの楽曲ともなりそうです。

“ムカつくくらい晴れた月曜
昨日の事 嘲笑うようだ
気怠い朝のムードが
不安症 掻き立てる”
―「青春はリストカット」歌詞より引用―

タイトルに既に「リストカット」とありますから、少なくとも自傷行為を考えてしまうくらい追い詰められてはいる人が主人公です。
そんな人が学校に登校しなければいけない月曜日を迎えた時の心境が描かれています。

“カボチャだらけの群れイメージで
冷静保ってみるのはいいが
やっぱりダメみたいだね
精神メンタル的無理”
―「青春はリストカット」歌詞より引用―

よく、緊張する時は人の頭をかぼちゃだと思えなんてアドバイスがありますが、そんなイメージでかぼちゃだと思って、例えば周りから自身に向けられる言葉も「かぼちゃが何か言ってる」みたいな感じで気にしないようにしようと、試みてはいるもののやっぱり気にしてしまい傷ついてしまう、そんな状態のようです。

“みんな嫌い嫌い嫌い
登校拒否繰り返す
ずっと辛い辛い辛い
精神薬をください
夕暮れに黄昏れて 平行線を描くよ
3センチの弱さ 否めない”

虐められて、登校拒否をして、例えばそんな引きこもってしまった自分を両親すらも責めるような目で見ていて(或いはそのように感じられて)、誰にも理解されず辛い、死にたい……
そんな主人公の感情が伝わってくるようです。
平行線は縦の平行線と思えば、初めてリストカットをするので勇気が持てず1度は空を切ってしまう様子かもしれません。その場合は「3センチの弱さ」は剃刀が皮膚に届くまでの距離でしょうか。
横の平行線だと思えば、それはもう2回目3回目のリストカット、という光景にもとれます。
その場合の「3センチの弱さ」は、それだけ切ってしまった弱さかもしれませんし、それだけしか切れなかった、もっと思い切り切れなかった弱さ、といった捉え方もあるかもしれません。聴く人の状況によって、思い浮かべる光景が一番異なる所ではないかなと思っています。

“茜に染まる心を塗り潰すように
ほらカミソリでデッサン
悟られないままに包帯で隠そう
生きる価値も無い世界 諦めたなら
その紅い雨を放課後も降らせてよ

青春はリストカット”
―「青春はリストカット」歌詞より引用―

茜色に染まるとは夕暮れのイメージがあります。主人公の心も沈んで行き、最後の輝きを放とうとしているのでしょうか。
そんな心を痛みで塗り潰すように主人公はリストカットをします。そして傷跡は包帯で隠します。
そして、「その紅い雨を放課後も降らせて」とありますが、ここは主観をリストカットをする主人公から、作詞作曲者でありボーカルのマモさんのものへと切り替え、リストカットという行為を絶対に否定しないと、寄り添うという意思を、込めているのではないでしょうか。
その血で描かれる紅い雨を僕にも見せてくれ、否定はしない、受け入れているからと。

こういった曲の方が救われる人がいるのではないかと私は考えています、この曲が必要な人の所へ届くよう、1人でも多くの人がこの曲を聞いて貰えたらいいなと思っています。



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