試聴
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無条件幸福論収録CD紹介
・DVDシングル「無条件幸福論」収録
・シングル「teenAge dream/Luv it!」初回限定盤収録(-Rebirth version-)
・アルバム「Thrill Ride Pirates」収録(album version)
・ベストアルバム「BEST 2010-2012」収録(album version)
・ベストアルバム「MIXTAPE」収録(-Rebirth version-)
無条件幸福論感想
しっかりしたロックサウンドではあるし、とてもポップな味付けであるけれど、終始、豪華な装飾のオルゴールを大切に聴いているような切なさと暖かさの籠っている曲です。
“「あなた以上の人が居たとしても あたしはあなたを愛すのでしょう
だからこそ わがままはもう言わないから それじゃあ 今で バイバイ、、、、。」”
―「無条件幸福論」歌詞(作詞:武瑠)より引用―
この二人はきっと深い愛で結ばれていたのでしょうか。
スペックだけで見れば相手以上の人がいたとしても、理屈ではない感情がそこにあるのです。
なのに別れてしまうのは何故なのか。
「あたし」のわがままが、「あなた」を苦しめていると、「あたし」が感じたからに他ならないのかも知れません。
だから、「あなた」の幸せを願って身を引くのでしょう。
“君が最後に残した言葉を こうして音にのせ歌うんだ
去っていく背中も見れなかった あの日の切なさをしぼるように”
―「無条件幸福論」歌詞(作詞:武瑠)より引用―
先程の冒頭部分はサビだったのですが、「」の中の言葉は、主人公が別れ際の相手の言葉を思い出して歌っているものでした。
主人公は主人公で相手が忘れられず、相手は相手で主人公しか愛せないと思いながらも、主人公を思って身を引く……相思相愛な筈なのに、悲しい程にすれ違っています。
“ただ会いたくて 胸が張り裂けそうで
でも会えなくて 壊れそうだった
幾度も千切れ その度結び合った 絆さえ ああ 脆くて”
―「無条件幸福論」歌詞(作詞:武瑠)より引用―
「ただ会いたくて」「幾度も千切れ」の語尾の伸び方に、言葉にならない激情の切れ端が滲んでいるような気がするBメロ。
二人は実は何度も喧嘩して、何度も別れ話をしたのかもしれません。
でもその都度仲直りをして、絆を強固にしてきた筈なのに、主人公は相手側から別れを告げられているので、自分から会いに行く事が出来ずにいるのです。
そして冒頭のサビへと戻っていきます。
この曲は、以下の歌詞で締めくくられます。
“「ふたり以上の恋があるとしても ふたりは’ふたり’を選ぶのでしょう
だからこそ 瞬間を愛していこうよ 一秒でも長く
傷つけてしまう夜もあるだろう 分かち合えない想いもあるだろう
乗り越える度また新しい恋を始めよう もう一度。」”
―「無条件幸福論」歌詞(作詞:武瑠)より引用―
最後のサビは転調してより明るい雰囲気になっており、ここまで聞くと、別れ話もまた喧嘩の一貫だったのかもしれないと思えて来ますね。
何かあればすぐに喧嘩の延長線上に別れ話が出て来るけれど、ある程度の期間を開けるとお互いに謝ったりして、仲直りして、再スタートするのです。
そこまで深い絆で結ばれている2人なら、確かに最終的には無条件で、自分の人生は幸福だったと言える人生を送っていそうですね。
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