ただ、まだ、私。/sukekiyo~レビュー138曲目~

~ただ、まだ、私。収録CD紹介~

・3枚目のアルバム「INFINITUM」収録




~ただ、まだ、私。感想~

“ありがちな愛でごめんなさい
ただ、まだ、私。”
―「ただ、まだ、私。」歌詞より引用

美しいピアノの旋律と共に、男性であり、特別高い声で歌っている訳でもないのに、一歩後ろを歩くのが似合う大人しい女性のような穏やかさを持った京さんの歌声が入り楽曲が始まります。
「ありがちな愛でごめんなさい」と謝っているので、相手はありがちではない愛を求めていたという事になるのでしょう。
そんな相手の望むような愛を与える事は出来なかったけれど、それでもまだ貴方を愛しているのだと、あえて言葉に表現しない事でその意味を強めているように思います。

“幸せな貴方でいて。
嘘になった約束の日は
閉じ込めた願い 忘れていくの?”
―「ただ、まだ、私。」歌詞より引用―

別れる事になった二人ではありますが、それでも一緒になった最初の頃はきっと、ずっと一緒にいよう、だの、君を幸せにする、だの、約束をしていた筈なのです。
二人でずっと幸せに、一緒に過ごしたいという願いは閉じ込められ、忘れ去られてしまったのでしょうか?
歌の主人公は自分の気持ちを押し殺し、ただただ、相手の幸せを望みます。

“あどけないまま
繋いだ約束や声、肌

どれも忘れてあげるのは
愛しているから”
―「ただ、まだ、私。」歌詞より引用―

「あどけないまま」というのは、二人が幼い頃に結んだ約束、という意味なのでしょうか。それとも、別れる今になって振り返ってみれば、あの頃は何も知らずにあどけない私達だったね、と、そういう意味なのでしょうか?
ここでも、ただただ愛した相手の幸せを願い、自ら身を引く主人公の感情が描かれます。

美しさと切なさを併せ持ちながらも相手を好きな気持ちを完全に捨て去る事が出来ないでいる歌詞とタイトル、その感情の機微を絶妙に表現するボーカル、この曲は間違いなく名曲であるといえますので、是非一度聞いてみて下さい。




~ただ、まだ、私。リンク~

ただ、まだ、私(INFINITIUM収録)/sukekiyoの歌詞|ROCK LYRIC

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