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私を二郎に連れてって収録CD紹介
・アルバム「獄門のすゝめ」収録
・アルバム「10獄~TENGOKU~」収録
私を二郎に連れてって感想
突然ですが、皆さんは「ラーメン二郎」というラーメン屋さんをご存知でしょうか?
非常にボリュームのあるラーメンを提供する店という事で人気があるようなのですが、私の住む広島には店舗が無く、残念ながら私は本物のラーメン二郎を知りません。
「二郎系列店」「二郎インスパイア店」などと呼ばれる、ラーメン二郎を模倣したかのように非常にボリュームのあるラーメンを提供する店はありますが……
「私は本物のラーメン二郎を知らない」事を了承の上、この先を読み進めていただけますと幸いです。
本当に、誰か私も二郎に連れてって下さい。
“ニンニク ヤサイ アブラマシマシ
カラメ カタメ ブタ ダブル”
―「私を二郎に連れてって」歌詞(作詞:大澤敦史)より引用―
拳ノリが似合うロックサウンドなイントロに合わせて聴こえて来るコーラス。これは、ラーメン二郎で注文する時のトッピングや量のようです。
「ニンニク ヤサイ アブラ」はそのまま、「マシマシ」はトッピングの量をかなり多めにする事。
「カラメ」はスープにタレなどを追加して味を濃くする事が出来るようです。
「カタメ」は麺を固めに茹でてもらう事で、「ブタ ダブル」はチャーシューを倍にする事なのだと思います。
“いつもの帰り道 バスから見える黄色い看板
ただならぬ気配で並ぶ人々 なにか気になる
その名は二郎”
―「私を二郎に連れてって」歌詞(作詞:大澤敦史)より引用―
「私を二郎に連れてって」というタイトルから、登場人物は「私」と、「私を二郎に連れていく人」の、少なくとも2人が登場します。
女性ボーカルのAメロで歌われるのは、「私」の視点で、とにかくラーメン二郎の看板を毎日見ているうちに段々気になって仕方がなくなってくる心理です。
“その出会いは未知との遭遇
ハマるヤツらの評価は SO GOOD
BUT 二郎は量が半端無い
生半可な気持ちじゃ敵わない
CAN YOU GO TO JIRO?
それでも食べてみたくなる魔力
その手をとっていざなうべきか
あの列の一番後にGO GO GO GO”
―「私を二郎に連れてって」歌詞(作詞:大澤敦史)より引用―
ヘヴィなサウンドはそのままに、ラップのようなリズムで奏でられるBメロは、「私を二郎に連れていく人」の視点です。
確かにハマってしまえばもう抜け出せない程の魅力と魔力はあるけれど、小ラーメンでも通常の2倍あると言われる程の半端ない量。常連客の手馴れたトッピングコール。
フラッと気軽には立ち寄りにくい雰囲気。「私」を本当に二郎に連れていくべきなのか?迷っているようです。
“私を二郎に連れてって
でもきっと 全部は食べきれないけど
あなたが二郎に連れてってくれるなら
私が力尽きても残りの分は食べてね
私を二郎に連れてって”
―「私を二郎に連れてって」歌詞(作詞:大澤敦史)より引用―
そこに追い討ちをかける、「私」からの二郎に連れてってコール。
連れていく人に食べ残した分を食べさせるのは、二郎では多いからと残す事は絶対にしてはいけないルールになっているようだからです。(流石に、本当に無理で食べ切れない人に強要はしないと思いますが……)
そこまでして連れて行くメリットがあるとするなら、例えば「私」と「二郎に連れて行く人」がカップルとかで、連れていく事により仲が少しだけ進展するとかならあるのかもしれません。
そしてすぐにノリの良いコールへと戻っていきます。
この曲を聴いていると、本当にラーメン二郎が気になってきます。
誰か私を二郎へ連れてって下さい。小ラーメンぐらいなら食べ切れると思います。
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