感想
日本書紀の現代語訳です。
読み進めるうちに、さまざまな発見と驚きがありました。
冒頭は神代の物語から始まりますが、同じく神話を描く『古事記』と比較すると、神々の名前や出来事の描写が異なっていることに気づきました。
特に神々の名においては、似ているようで微妙に異なる点があり、両書の編纂意図や背景に違いがあるのではと感じさせられます。
ただし、私が読んでいるのは分かりやすい現代語訳なので、もしかすると訳者の解釈の差異が影響している可能性も否めません。
物語が中盤に差しかかると、舞台は神々の世界から歴代天皇へと移り変わります。
初期の天皇たちは比較的簡潔に紹介されており、年号や系譜が淡々と記されていく印象を受けました。
ふと、現代の天皇陛下や上皇陛下にもこうした「神格的な」長い御名が存在するのだろうか、と興味が湧きます。
読み進めていくうちに、崇神天皇以降になると、物語性のあるエピソードがしっかりと描かれ始めます。
これはおそらく、日本書紀の編纂時に、当該時代に関する具体的な資料が比較的多く残されていたためではないかと考えられます。
聖徳太子の章に入ると、歴史の授業で名前を耳にした人物であることもあり、内容が一層親しみやすく感じられました。
神話から歴史へとつながるこの一冊は、日本文化の源流を辿る旅のようでした。
今後は古事記との違いや、他の資料との比較も楽しんでみたいと感じました。


コメント