「死んだらどうなるの?」(桜井識子 著)感想

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「死んだらどうなるの?」感想

死後の世界に対する素朴な疑問に、著者自身の霊的体験をもとに答えようとするスピリチュアルな一冊です。神社仏閣を巡る中で得た霊的な気づきや、見えない存在との対話を通じて、死後の魂の行方や成仏について、親しみやすい語り口で綴られています。

死後の魂にはいくつかの進路があり、輪廻転生を選ぶ魂もいれば、高級霊界で仕事をする魂、神仏の修行に進む魂もあるとのこと。それぞれの進路は魂の成熟度や生前の行いによって異なり、死後の世界は単なる終着点ではなく、魂の成長のための新たなステージとして描かれています。

特に印象的だったのは、無縁仏になってしまった場合、年忌法要のサポートをどう受けられるのかという点です。もし誰にも供養されない状況になったら、自力で何とかするしかないのか……と考えさせられました。

現代では、年忌法要を行わない家庭も増えていく傾向があるように思います。そうした中で、年忌法要なしでも成仏できる方法を身につけておきたい、という気持ちが芽生えました。

死後の世界が実際に存在し、そこに自分が行くことになるのであれば、何も知らずにその瞬間を迎えるのは確かにパニックになってしまいそうです。本書は、そうした「もしあったらこうすれば良い」という知識を事前に得るための、心強いガイドブックのように感じられました。

さらに、善行を積んだりした魂には「タイムトラベル」というご褒美があるという面白い記述もあります。これは、好きな時代を自由に行き来できる特権であり、魂のさらなる成長に役立つとされています。スピリチュアルな世界観の中でも、こうしたファンタジックな要素が想像力を刺激し、死後の世界をより身近に感じさせてくれます

全体を通して、本書は死後の世界を単なる恐怖や未知の領域としてではなく、「魂の旅の続き」として描いています。著者の語り口は柔らかく、時にユーモラスで、スピリチュアルに馴染みのない読者にも読みやすい構成となっています。死を考えることは生を見つめ直すことでもあり、本書はそのきっかけを与えてくれる一冊です。

死後の世界に興味がある方はもちろん、日々の生き方に迷いを感じている人にも、本書は静かな励ましと洞察を与えてくれるでしょう。現世と来世のつながりを意識することで、今この瞬間をより大切に生きるヒントが見つかるかもしれません。

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