「もう紅白に出してくれない」(ゴールデンボンバー アルバム)収録曲感想

CD紹介
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試聴

収録曲感想

令和

2019年の改元に合わせて発表された、まさに新時代の幕開けを象徴する一曲です。

軽快なメロディにのせて「令和」の始まりを祝福し、バンドの代表曲として相応しい存在感を放っています。

今後歌う予定はないと語られてはいますが、個人的にはこの楽曲こそが令和を語るうえで欠かせない一曲であり、これからも長く人々の記憶に残ってほしいと思っています。

首が痛い

暴れずにはいられない“バンギャルあるある”満載のナンバー。

激しいノリがライブでの盛り上がりを加速させ、ゴールデンボンバーの鉄板曲として定着しそうな勢いがあります。

「もう体が限界…ライブは卒業!」と決意したはずなのに、あの熱気と一体感が恋しくなって、気づけばまた足を運んでしまう――そんな“あるある”な矛盾を、この曲は優しく肯定してくれています。

ガガガガガガガ

NHKドラマの主題歌として話題になった楽曲で、王道の展開が心地よい盛り上がりを生む一曲です。

耳に残るメロディとエネルギッシュな展開が印象的で、聴く人の背中をそっと押してくれるような力があります。

特に、自分の趣味や好みを周囲に言い出しづらいと感じている人にとっては、この曲がまるで心の応援団のように響くと思います。

ゴールデンボンバーらしい優しさとユーモアが光る楽曲です。

LINEのBGMにしてるとモテる曲

そのネーミングからも遊び心に溢れているが、楽曲そのものは意外にもお洒落な雰囲気をまとった一曲。

恋愛ムード漂う洋楽プレイリストに紛れていても違和感がないほどの完成度で、特に洋楽に詳しくない人にとっては「それっぽさ」を十分に感じられると思います。

特に注目すべきは歌詞の“英語風日本語”で、耳にするだけでは本当に英語に聴こえるが、じっくり見れば意味のある日本語がどこかストーリー性を持って並べられています。

そのギャップがとても面白いです。

聴き手を思わずニヤリとさせつつ、どこかクセになる不思議な魅力を放っている曲だと思います。

かまってちょうだい///

バンギャルに限らず、多くのファンが共感できる“あるある”を描いた一曲。

特にアイドルを追いかけるような熱量を持つファンにとっては、心をくすぐられる内容ではないでしょうか。

「首が痛い」が“暴れ曲あるある”なら、こちらは“ファン心理あるある”。

そんな対比も面白く、ライブでの盛り上がりが期待できます。

ビジュアル系という肩書きにとらわれず、誰もが気軽に楽しめるライブを届けたい――そんなバンドのメッセージが、曲を通して伝わってくるようです。

ぼくの世界を守って

『もう紅白に出してくれない』の中で最初に訪れる名曲タイムとも言える一曲です。

私にとっては、ファンへの深い愛情と感謝の気持ちが込められた楽曲に感じられます。

「ずっとそばで見ていたい」「君がいるから生きていける」という想いがストレートに伝わり、聴くたびに心が温かくなります。

単なるラブソングではなく、“支え合う関係”を描いた優しさがにじむ一曲です。

振動

次曲のボーカル交代を前にした、ひとつの節目とも言える名バラードです。

もし次が研二さんの楽曲でなければ、ここに配置されることもなかったかもしれません。

静かながらも強いメッセージを持ち、「想いが届かなければ、歌はただの空気の振動に過ぎない」と歌う姿勢には、切実さと真摯さが感じられます。

軽妙な印象の多いゴールデンボンバーだからこそ、この曲の静かな熱が心に残ります。

タツオ…嫁を俺にくれ

ボーカルが鬼龍院さんではなく研二さんに変わることで、アルバム『もう紅白に出してくれない』の中でも少し異彩を放つ一曲です。

初めはどこに収録されるのか、あるいは鬼龍院さんが歌い直して入れるのでは…と予想していましたが、結果的にアルバムの真ん中に堂々と配置されました。

一般的にアルバム中盤は聴き手の集中が緩みがちなポイント。

それを見越した“変化球”として投入された可能性もあれば、あまりの異色ぶりゆえに“ここにしか入れられなかった”のかもしれません。

私すっぴんブスだから

鬼龍院さんがホワイトデーに公開したメイク動画のBGMとしてしれっと登場した一曲。

その軽やかなメロディとユーモラスなタイトルが印象的で、聴いているうちにどんどん気分が明るくなり、「メイクって楽しいかも」と思わせてくれるポップソングです。

コンプレックスを茶目っ気たっぷりに表現しつつ、前向きな気持ちを引き出してくれる楽曲で、ファンにとってはサプライズ的な嬉しさもある一曲です。

君のスカートが短くて

ホワイトデーのお返し企画から生まれた一曲で、ゴールデンボンバーらしい視点とユーモアが光ります。

スカートの短さを気にしてソワソワする男性の心情を、軽快なテンポで描いています。

女性目線からは「余計なお世話」と一蹴したくなりますが……

ポップで疾走感のあるサウンドも魅力で、軽やかなノリの中に皮肉と愛嬌が詰まった、楽しく聴ける一曲です。

つよいぞ!ロボヒップ

アルバムの中でもひときわ異彩を放つ近未来SF的な楽曲です。

軽快なテンポながら、どこか不穏さを感じさせるサウンドが印象的で、人間とロボットの主従関係が逆転しかけているような世界観が描かれています。

テクノロジーの進化がもたらす可能性と、その裏に潜む不安をユーモラスに表現しており、思わずゾクッとするような余韻が残ります。

全体の雰囲気を一変させる配置も巧みで、アルバムにさらなる奥行きを与える一曲です……?

暴れ曲

“しっとりタイム”へ突入する前の、最後のひと暴れを飾る一曲。

タイトル通りの勢いで、全力で騒ぐ楽しさを思い出させてくれます。

普段ヘドバンとは無縁な世界にいる人も、この曲をきっかけに思いきって首を振ってみれば、きっと新たな世界が開けてくるはず。

そんな“初めての暴れ”への背中を押してくれるような、ゴールデンボンバーらしい熱と優しさが同居したナンバーです。

犬じゃあるまいし

アルバム『もう紅白に出してくれない』の新曲3連続の第一弾であり、2回目の“名曲タイム”の幕開けとも言える一曲です。

これまでに配信や動画で公開されてきた楽曲群とは異なり、新鮮な驚きとともに響いてきます。

きらめくような爽やかさを湛えたサウンドにのせて、人間の理性と本能の間で揺れる葛藤を描いており、「理性的であること」と「本能のままに動くこと」、どちらがより“人間らしい”のかをそっと問いかけてきます。

ポップで軽やかな印象の中に、ふと深く考えさせられる余韻が残る――そんなギャップが心地よい一曲です。

ぺしみずむ

まっすぐな好意を歌った爽やかなポップソング。

シンプルながら心に残るメロディが印象的で、聴く人の胸に優しく響きます。

温かい言葉選びと軽やかなサウンドは、弾き語りにもぴったりで、日常のひとときにそっと寄り添ってくれるような一曲です。

さらば

ラストを飾る、優しさと感動に満ちたバラードです。

穏やかなメロディにのせて、悲しみときちんと向き合い、それに別れを告げるようなあたたかさがあり、聴き終えた後には不思議と前向きな気持ちが残ります。

どこか旅立ちを思わせる柔らかな余韻に、心がじんわりと包まれるようです。

しかし、アルバムタイトルを思い返すと、この「さらば」が意味するものは単なる感傷ではなく、“紅白に出られなかったこと”への切実な想いの裏返しなのかもしれません。

タツオ…嫁を俺にくれ(鬼龍院翔 Vocal ver.)

アルバム『もう紅白に出してくれない』にのみ収録された特別なバージョン。

ボーカルが研二さんから鬼龍院さんへと変わったことで、まったく異なる印象を与える仕上がりになっています。

原曲に比べ、テンポがわずかにゆっくりになっているようにも感じられ、鬼龍院さんらしい“微妙な違いへのこだわり”が光ります。

クラシック調の重厚なサウンドに、彼の濃厚なビブラートが加わることで、まるでミュージカルの一幕のような壮大さを帯び、耳だけで舞台を観ているような気持ちに。

サッパリとした研二さんの歌唱による原曲とは対照的に、ボーカルと伴奏の両方に厚みが出たことで、聴き応えは満点。

「同じように歌ってもつまらない」と、あえてビブラート全開のアプローチを選んだのかもしれません。

まさに“鬼龍院節”が炸裂する贅沢な1曲です。

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