「嘘/シド」を聴いてみた!~10曲目~

音楽感想

試聴

嘘収録CD紹介

・13枚目のシングル「嘘」収録

・5枚目のフルアルバム「hikari」収録

・ベストアルバム「SID ALL SINGLES BEST」収録

・ベストアルバム「SID 10th Anniversary BEST」収録




嘘感想

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」エンディングテーマとしても有名な楽曲です。

イントロから彩りを添える儚く美しいピアノ、そこに絡まっていくギター、ストリングス……

夕暮れの大空の下で1人でたっているかのような、寂しさを帯びた少しの壮大さを感じられます。

心地よく聴こえてくるドラムのリズムは、曲の寂しさと相まって、寂しいけれど強がっている、もしくは過去を振り切って進もうとしている、そんな歌い手の姿が浮かぶようです。

“あの日見た空 茜色の空を
ねぇ 君は憶えていますか
約束 契り 初夏の風が包む
二人 寄り添った”
―「嘘」歌詞より引用―

「あの日の約束を覚えていますか?」
そんな、大切な人に呼びかけるような言葉から曲が始まっています。

“無理な笑顔の裏
伸びた影をかくまう
だから 気づかぬふり
再生を選ぶ”
―「嘘」歌詞より引用―

自分の中を侵食していく暗い気持ちを隠すように、大切な人は自分を傷つけまいとして無理に笑っています。
主人公はそんな気持ちに気付いてしまったからこそ、気づかない振りをして、別れる事を選びました。

“テーブルの上の
震えない知らせ 待ち続けて
空白の夜も 来るはずのない朝も
全部わかってたんだ”
―「嘘」歌詞より引用―

連絡メールなり電話着信なりでスマホが震えるのを主人公はずっと待ち続けています。
大切な人の気持ちを考えると、そのスマホが震える事は無いと、わかり切っているにも関わらず、です。

“いつかまたねと 手を振り合ったけど
もう逢うことはないのでしょう
最後の嘘は 優しい嘘でした
忘れない”
―「嘘」歌詞より引用―

この歌詞がサビの明るいメロディにのせて歌われているのですから、主人公がやや強がっているような、そんな印象さえ受けます。
いつかまたね、ともう二度と会う事が無いのに希望を持たせる嘘をつく事は、果たして優しさなのでしょうか、それとも残酷なのでしょうか?
主人公は、前者で捉えたようですが……

シドの知名度を上げたのも納得の名曲ですね。




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